大東建託のアパートを建てる営業の求人があるのですが

そりゃ、極めて難しいですよ。 もうね、市場は誰が見たって明らかに飽和しているんです。 土地を持っている地主側も、最早「アパート経営」の実態やメリット・デメリットのことは色んな情報などで相当程度に詳しく知っている人が多くなっているんです。 要するに、地主のところには、もうさんざん色んな「土地活用」の提案営業が行き尽していますし、地主側からすれば「また来たか」ということなんです。 当然、一通りの営業トークもうんざりするくらい繰り返し聞かされているんです。 こういう顧客のところへ、営業をかけるしかないんですよ。 なので、正攻法で「土地活用のメリット」だとか、「相続税対策でアパート建てましょう」なんていうセールストークでは、全く通用しないんです。何故なら、こんなトークは地主側も聞き飽きているんですよ。 こういう状況で成約するには、最早「営業トークの良し悪し」などというレベルではなく、「どこまで顧客と昵懇の仲になれるか」という、極めて泥臭い世界に入り込まないと無理なんです。 徹底的に顧客の「御用聞き」、「何でも屋」になる覚悟で、仕事とは全く無関係の雑用などを、顧客側から依頼されるたびに、イヤな顔せずトコトン付き合って、「ここまでしてくれる営業マンなら、コイツのために契約してやってもいいかな」と思わせるくらいにならないと無理なんです。 極端な例を挙げれば、例えば「買い物に行きたいから乗せていって」、「今度親戚の集まりがあるから、ちょっと手伝って」みたいなことでも、土日祝日、早朝深夜問わず、顧客から電話一本ですぐにいつでも駆けつけるくらいの気構えが要るんです。 こういう下働き、丁稚奉公的な地味で泥臭い気配りを延々と繰り返すことで、少しずつ信頼を得ていき、情をかけてもらえるようになって、ようやく成約が見えてくる世界なんです。 普通の営業のスタイルとは違うという覚悟が要ります。 前時代的と思うかもしれませんが、こういうことを厭うような人では通用しないと思うべきです。