仕事が大型トラック運転されている方へ 自分は、大型免許を取得し、大型トラックを運転する仕事に 就きたいと考えているのですが・・・ メリット、デメリット等

4t超ロングの中距離ドライバーです。前職、大型ドライバー兼面接官でした。 質問者様はトラックの乗務経験はお有りですか？ 大型免許を取得して大型ドライバーになりたいとのことですが、現状では大型免許を取得されたとしても、最低4tの乗務経験が無いといきなり大型のドライバーとして雇用されるのは難しいです。 まともな運送会社は大型仕事に未経験者を極力、割り当てないところが殆どです。特定の理由、またはブラックな運送会社などは雇用してくれることもあるなど、例外なケースもあります。 いち経験者としてはトラックドライバーという仕事はおすすめしません。加えて、「トラックや運転が好き」「仕事が趣味として割り切れる」などの動機がなければ、トラックドライバーを続けるのは難しいです。 大型トラックの仕事は中長距離の輸送を前提とするため、会社や仕事によっては、何人も帰れないことも理解して下さい。 そして大型トラック(ローリーやダンプなどは除く)は積み込み時にフォークリフトを使用する会社が多いです。 大型ドライバーを含め、トラックドライバーと言う仕事はメリットよりもデメリットが多い職です。 ・休みが少ない ・拘束時間が長い ・眠い時寝れない ・昔ほど稼げない ・中長距離は出費が大きい ・体調が悪くても休めない ・事故によっては致命的 ・食事は最悪1日とれないこともある メリットは「色々なところへ行ける」「馴れれば1人なので気楽」くらいでしょうか。 給料は会社によりきりです。歩合制をとる会社が殆どです。 下記は参考程度です。 【前職】 13.4tウィング車による長距離(※1フリー輸送)でした。 (※2一航海)は13日前後で、休日は月3、4日程度です。大型連休は年末年始くらいですが、GW休みがある年もありました。 積みは決まっていません。輸送先は全国様々です。 給料は手取り(手当て含め)で30万前後です。 出費は飲食代は平均で月81,000円(1日3,000円×27日勤務)です。この他、温泉を利用したり、航海中に洗濯機を利用した時は出費になります。 有料道路は荷主指示及び会社指示のみの使用です。上記の指示以外での不必要な使用は自腹です。航海最終日に体調が悪く早く帰りたいなどの理由で有料道路の使用が認められるケースもあります。 車両は(※3固定車)でメンテナンス(洗車やオイル交換、各種グリスアップなど)などは個人で行います。 ※1、フリー輸送とは積み荷、特定の輸送先が決まっていない輸送です。その日何をどこで積み、どこまで輸送するかは分からないため、一度会社を出発すれば、いつ会社に帰れるかは分かりません。 ※2、航海とはトラックが会社を出発してから、次に会社に戻ることを言います。 ※3、固定車とは、会社がドライバー個人個人に割り当てる車両のことです。基本的には他のドライバーは使用しませんが、365日輸送がある食品輸送などは、固定車といっても他のドライバーが使用する場合があります。 トラックドライバーの経験が無い場合、まずは2t当たりから経験を積むことをお勧めします。 【トラックドライバーに向かない方】 ・無責任な性格の方 ・短気な性格の方 ・感情的になりやすい方 トラックドライバーは一見すればトラックを運転して荷物を届ける仕事ですが、責任感や安全運転など、求められるハードルは決して低いものではないと思って下さい。荷主様から預かった大事な荷物を壊さずに時間通りに、お客様のもとまで輸送しなければなりません。ベテランドライバーでも、確実に遂行するのは大変なことです。責任感がある方が望ましいと思います。 仕事柄、あらゆる場所を走るのもトラックドライバーの仕事です。日々色々なドライバーを見かけるでしょう。マナーの悪いドライバーがいても無視しましょう。決して相手になってやろうなどと考えないことです。看板を背負ったトラックで乱暴な行為に及べば、クレームがきたりします。クレームだけならまだしも、昨今はドラレコ搭載車の増加に伴い、場合によっては警察が絡んでくるケースもあります。そして、短気は事故の元にもなります。短気は損なのです。 荷物を輸送するトラックドライバーは毎日あらゆる相手(荷主様やお客様など)と接するものです。例えば、卸し先で自分よりも明らかに若いリフトマン(フォークリフトによる荷受け者)に横柄な態度をとられても、感情的になり、高圧的な態度をとってはいけません。現代ではトラックドライバーは偉い立場でないことを理解しておいて下さい。荷を運ばせてもらっている意識を持ちましょう。万一、ドライバーが出入り先で横柄な態度をとれば、最悪の場合、出入り禁止措置や取引停止になるケースもあります。出入り先では挨拶をしっかり行い、なるべく愛想良く接しましょう。 長文及び駄文、恐縮いたします。