野村総合研究所について。

たとえば世の中で「食パン」がどう流通するかというと、まず原材料をかき集めた工場でパンが焼かれ、そのあといろいろな販売店に届けられた食パンが小売りされ消費者に届きます。 これを野村グループでの食パンの取り扱いで考えれば、野村證券が食パンの小売り部門、そして工場が野村総合研究所、というイメージです。 「シンクタンク」というコトバを質問者さんも耳にされたことがあると思いますが、野村総研はその国内シンクタンクのトップに位置付けられる存在です。 「シンクタンク」は別に食パンを焼く工場の役割にとどまらず、パンやその他商品を陳列するディスプレイの提案を図ったり、また小売りに欠かせないレジや流通全般の提案や市場分析などの情報供与もこなし、言ってみれば販売店と消費者、そして世の中に有益な情報を必要と要請に応じて提供できるよう「何でもあり」で仕事をしている集団です。 その基本は「依頼があった情報を整備する」「確実に需要がありそうな情報を整備する」既存やオーダーの食パンを製造するイメージの分野と、「以来の有る無しに関わらず将来を見据えるための情報整備」というベンチャー要素の「新商品開発」分野に分かれます。したがって、新聞等によく発表されている予測的情報は後者にあたります。 したがって、正確なところは「パンを作って小売店に卸す」というより、「パン造り等のノウハウを作って卸す」が正解というところでしょう。野村證券はそのノウハウを元に各種のパンを焼いて売る、というところです・・・ 【ご参考】 実際にはこういうことをやっています。金融工学も一つのジャンルに違いないですが、卓越した経済理論を学生のうちからものにしている文系、ということになるでしょう・・・ http://www.nri.co.jp/products/index.html