正直やめた方がいいとは微塵も思っていないですが、鉄鋼業界の将来性的な面からネガティブなイメージがあるのでしょうね。私は下記のような理由を推察しています。 ・競争力について 鉄鋼の国内市場がピークアウトし、海外で戦っていく必要がありますが価格面の競争力は低いです。そのため普通鋼を作っても売れ行きが悪く、高級鋼を作って売る戦略にシフトしているが設備費、人件費、材料費に対して売れ行きが芳しくありません。また、原材料を中国から買っているが、日中の関係悪化した場合、最悪仕入がストップする可能性もあります。そうならずとも中国の製鉄所の規模拡大等で競争力が下がることはある程度予想できますね。 ・鉄鋼業界をとりまく環境 鉄鋼業界は自ら需要を作っていけず、世界の情勢に左右されやすいです。そのため冬の時代が続くと必然的に売り上げが低下し、施設や人員の維持が大変になります。また、カーボンニュートラルと相性が悪く、同社も水素還元製鉄をはじめとする脱炭素技術に取り組んでいるようですが、競合他社に特許を先に取られる可能性も孕んでいます。そこで負けたら一気にプレゼンスが低下すると思われます。 ・雇用制度との相性 競争力の点でも話しましたが、これからは普通鋼よりも高級鋼をどれだけ多く捌くかという戦いに軸足が移っていくと思われます。それにあたり、不要な社員の人員整理が必要ですが、日本の雇用制度と相性が悪く、経営悪化に伴うリストラ以外はやりづらいです。成長するためには、企業体力があるうちに本来の意味でのリストラ(再構成)を図り、攻めていく必要があるのですが、日本の雇用制度と労組が邪魔をするのでフットワークが重いです。海外の企業はそこの足枷がなく、積極的にリストラして時流に合わせて体制変化できます。
ありがとうございます。 どこの企業もそうでしょうが、 日本製鉄にどんな懸念材料があるか分かりました。
日本製鉄は、今US stealを買収しようとしています。 あなたも知っていると思いますが。。。 US stealの株主たちは、日本製鉄からの買収に賛成を投じました。 これが数時間前のニュース。 https://www.wsj.com/business/deals/u-s-steel-shareholders-approve-sale-to-japans-nippon-steel-3e1dec9e ただ、今年はアメリカ大統領選挙もあり、 この買収自体もまだ流動的かもしれません。 というのは、US Stealの労働組合が反対を言っているので、 それを大統領選挙の候補者がサポートする可能性が大いにあるので。 あとは、買収して失敗したケースだと、東芝ですね。 ウエスチングハウスを買収して、巨大な債務を抱えて、 結果として去年の12月に上場を廃止しました。 そう考えると、この日本製鉄の買収はリスクが割にあります。 が、どのビジネスでもそうですが、リスクをとらずに 成長はないし。 買収がうまくいけば、実際にUS stealの運営がうまくいけば、 日本製鉄にはすごくいい話です。 製鉄、鉄鋼産業自体はとても地味な産業です。 あなたの友人とかに話をしても、なんで鉄鋼?とか言われるかもしれません。 しかし、一見地味な産業というのはなかなかなくなりません。 その点では、就職も悪くないとは思います。
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