高校三年生で大学受験で悩んでいることがあります。

もう少し偏差値の高い大学の英語系専攻じゃないとCAは絶望的ですね。GSですら偏差値45以下の中国語専攻では難しいでしょう。 「キャビンアテンダント出身校ランキング」というのがあるのですが、それを見る限りでは学習院女子大学や聖心女子大学に行くのが良いように思われます。ランキング上位の大学は偏差値が高いか、授業の厳しいところが多いです。たとえば、明治学院大学国際学部国際キャリア学科(偏差値55)は原則的に全授業を英語で実施しています。関西外国語大学英語キャリア学部英語キャリア学科(偏差値57.5)は、授業の3分の2が英語で、全員が１年間の留学必修です。ランキングには載っていませんが、2016年に設立された近畿大学国際学部グローバル専攻(偏差値52.5)も1年次に1年間の留学が必修で、全講義の74％が英語のためCAを目指しやすいでしょうね。4年間の学費421万と留学費用(寮・航空券を含む)400万がかかるのでオススメしませんが(笑)。 https://dot.asahi.com/dot/2017051700072.html?page=1 大学別で以下の項目について情報をまとめます。 ・基本的な情報 ①英語教育 ②留学制度 ③留学生率 ④CA・GS採用企業への就職 ※どこも知名度が低いので評判については記載しません。 【目白大学外国語学部中国学科】 ・偏差値ボーダーフリー ・学費総額460万 ・男女比２：３ ・新宿キャンパス(人間学部、社会学部、経営学部、外国語学部) ※西武新宿線・都営地下鉄大江戸線中井駅８分 ①英語は必修ではなく授業数も少ないです(英米語学科の授業は開放科目でないものばかりで、中国語学科の人は受けられない)。 ②短期留学(約1か月)必須。短期留学先は北京大学(中国)か淡江大学(台湾)。さらに、中国語学科では半数以上が4か月以上の長期留学を行います。行先は「天津商業大学宝徳学院(天津)/山西大学商務学院(太原)/同済大学(上海)/世新大学(台北)/康寧大学(台南)/北京外国語大学(北京)」 ③2017年5月時点で大学では53人の留学生を受け入れています。留学生別科日本語専修課程や大学院、交換留学生を含めると237人です。大学・大学院の在籍生徒数は6125人なので、割合としては4%に届かないぐらいですね。 ④2012年~2016年の就職実績がwebサイトに記載されています。春秋航空日本に就職した人がいるようですが、おそらくCAでしょう。他にCA・GSを採用している企業への就職実績はないようです。この学科からCA・GSを目指すのは極めて困難なようです。英米語学科が2014〜2016年度でANAエアポートサービス・JALスカイに就職者を出しているので、こちらのほうがましでしょう(とはいえ、2017年度の就職者はいないようです。) 【明海大学外国語学部中国語学科】 ・偏差値35 ・学費総額412万 ・男女比２：３ ・浦安キャンパス(外国語学部、経済学部、不動産学部、ホスピタリティ・ツーリズム学部) ※最寄りは新浦安駅 ①グローバル・スタディーズ専攻(GSM)と中国語専攻(CLM)に分かれており、GSMなら英語も学べるという建前ですが、それほど豊富な授業は用意されていない印象を受けます。 ②留学するのは4人に1人ぐらい。行先は「北京師範大学(北京)/浙江大学(杭州)/浙江大学(杭州)/復旦大学(上海)」 ③2017年3月で、大学の学生数3943人のうち537人が留学生。つまり13%が留学生ですが、中国語学科には3人しかいないようです。日本語学科や経済学部に多いのでしょう。 ④サイトを見る限り過去5年でCA・GS採用企業への就職実績はないようです。成田国際空港株式会社への就職実績がありますが、GS採用はやってないので事務系でしょうね。英米語学科は過去5年で「ANA成田エアポートサービス、空港ターミナルサービス、JALスカイ、スカイマーク、スターフライヤー、全日本空輸、日本航空」に輩出実績があります。 【桜美林大学リベラルアーツ学群】 ・偏差値37.5～45 ・学費総額496万 ・男女比１：１ ・町田キャンパス(リベラルアーツ学群・ビジネスマネジメント学群・健康福祉学群・芸術文化学群) ※JR横浜線淵野辺駅20分 ①英語学・英文学をマイナー専攻(2つ目の専攻)にすれば英語も勉強できるでしょう。 ②留学は短期と中期が中心。長期留学では中国語専攻の交換留学は2017年では3名のみ。英語専攻は21名。 ③2017年5月時点の留学生受け入れは580人ほど、大学の学生数8958人で、留学生率は6.4%。 ④英語学・英文学専攻がまざった就職実績しか明らかでないので何とも言えません。2014〜2016年度卒業⽣実績では「JALスカイ/全日本空輸/日本航空/ANAエアポートサービス/ANA成田エアポートサービス」が掲載されています。なお、2017年度もJALスカイとANAエアポートサービスに内定者がいるようです。 【麗澤大学外国語学部外国語学科中国語専攻】 ・偏差値37.5～45 ・学費総額495万 ・男女比１：１ ・キャンパスは千葉県の東武鉄道野田線新柏駅から徒歩20分 ①主専攻以外に外国語を選択して学習するカリキュラムになっているので、英語を選択すればそれなりの授業は受けられるでしょう。 ②学生の7割は、2年次後期から3年次前期にかけて留学します。留学先は、中国の大連理工大学、天津財経大学、天津理工大学、台湾の淡江大学。 ③2017年での留学生は416人(うち大学は262人)、院・日本語研修課程を含めた生徒数が2704人なので、留学生率は15%ほど。 ④過去10年の大学全体の就職先として次の企業が掲載されていました。残念ながら、英語系の専攻の実績がほとんどでしょうね。「全日本空輸【ANA】／日本航空【JAL】／シンガポール航空／エミレーツ航空／カタール航空／フィリピン航空／スカイマーク／ ANA 成田エアポートサービス／成田国際空港【NAA】／空港ターミナルサービス／朝日航洋」 【学習院女子大学国際文化交流学部英語コミュニケーション学科】 ・偏差値50 ・学費総額472万(留学に180万ほど追加で必要) ・地下鉄副都心線西早稲田駅１分 ①英語での授業は多くないが、英語を学ぶ授業は豊富。カリキュラムも英語学習に特化している。 ②２年次に全員がレスブリッジ大学(カナダ)へ半年間留学。それ以外の留学は短期が中心。 ③留学生は少ない。 ④2017年度だけでも「全日本空輸(9)、ANAエアポートサービス(5)、JALスカイ(5)、近鉄エクスプレス(2)、日本航空(2)、日本通運(2)、春秋航空日本、スカイマーク」に就職している。サイト上で年度単位に就職人数まで公開していること自体が珍しい。生徒数1785人とは思えない驚異的な実績。http://www.gwc.gakushuin.ac.jp/career/ 【聖心女子大学文学部英語英文学科】 ※2019年から「英語文化コミュニケーション学科」に名称変更予定。 ・偏差値47.5 ・学費総額473万 ・地下鉄日比谷線広尾駅３分 ①約7割の授業が英語。 ②交換･推薦留学は年10名程度。 ③不明。おそらく少ない。 ④2017年度は、日本航空4名、JALスカイ7名、ANAエアポートサービス5名、ジェイエア1名。生徒数2242人にしてはかなり良い。この大学も就職実績の記載が詳細ですね。 https://www.u-sacred-heart.ac.jp/employment/data.html