私は宅建と管理業務主任者と証券外務員1種を持っています。

不動産仲介営業及び宅地建物取引士業務経験者です。 私の実体験からご回答致します。 【未経験から宅建士を活かして不動産会社に就職する場合について】 一般的に、宅建士を取得して不動産会社に就職する場合は、 殆ど「不動産仲介営業かつ宅地建物取引士」になると考えてください。 「ルームアドバイザー」「ハウスエージェント」などカタカナ文字であっても要は、「不動産営業」であることに変わりはありません。 営業を敬遠されているようですが、毎月のノルマ（売上げ目標）を達成するためには、３６５日朝から晩まで働く意気込みがない限り、賢明な判断です。 大手中小零細により、程度の差はあれ、結果（良い営業成績）の出せない営業マンへの待遇は、ブラック企業どころか、真っ黒です。 【ご質問されている宅建士未経験３０万円の求人について】 一般的な不動産会社で、正社員として働くには、上記の場合が多いですが、 ご質問されている求人は、「契約事務職」との記載があれば、営業をやることはありません。では、どのような不動産会社なのかというと、このような求人は、ベンチャー系の不動産会社で、東京都内に多いのが特徴です。 よくあるのが投資用マンションの不動産会社です。 宅建士の有資格者とは、別途営業スタッフが居て、その営業が朝から晩まで100件以上電話を掛けて、「成約したマンションの売買契約の重要事項説明等」を契約事務職である宅建士が行います。 契約事務職ということを前提としているため、営業になることは営業スタッフが一人もいなくなったりと余程のことがない限り、ありません。 そのため、求人に応募してくる宅建士有資格者も多く、競争が激しいのも特徴です。 【なぜ、業界未経験であっても宅建士であれば、３０万円の給与なのか。】 宅建士の仕事は、事務職ですが、一般的な事務職と比べるとこの給与は高いですよね。これは、ご存知の通り、宅建士の法定独占業務（重要事項説明等）と事務所の５人に１人の設置義務があるためです。 大手の不動産販売系（東急リバブル等）であれば、全社員が取得しているのが当たり前ですが、このような求人を出す、中小零細のベンチャー系不動産会社では、慢性的に宅建士が不足しています。 営業スタッフが宅建試験に合格して取得すればよいのですが、不動産営業は激務で中々合格できないのが実情です。 そのため、今いるスタッフでは宅建士を取得できないので、外部から給与30万円を出してでも欲しいということです。 実際に、宅建士が居ないからといって、重要事項説明等を省いたり、宅建士でないスタッフが重要事項説明等を行えば、最悪、営業停止処分もありえるため、宅建士の確保は、このような会社にとっては、死活問題です。 そのため、万が一、営業にさせられそうなら、退職を打診すると良いです。 そうすれば、営業にさせないから契約事務職として辞めないでくれと言われます。 それくらい立場的には、「質問者様が強い」といえます。 ちなみに、大手販売系の不動産会社では、真逆ですけどね。