総合商社(例えば三菱商事など)と石油元売り(例えばJXTGエネルギーなど)が展開する資源のビジネスにおける明確な違いはどのようなところにあるのでしょうか？

一番大きな違いは、石油元売りがサプライチェーン全体 （資源から精製、最終製品販売まで）を押さえているのに対して 総合商社は資源を買ってユーザーに売るという、サプライ チェーンの一部しか担っていないことです。 サプライチェーン全体を押さえていると、利益も大きいですが 一部だと利益は少ないし、売り買いだけなので差別化もできま せん。そのため、特に三菱と三井ですが、資源の利権を持つ 会社に資本参加しています。（メインはチリの銅山） 数年前に三菱商事が開業以来の赤字に転落したのは、世界的に 資源価格が低迷し、資本を投資した分の巨額の減損を計上せざ るを得なかったことが原因です。