下関市の福祉施設での暴行事件ですが、閉鎖された環境といい職員と入所者の関係といいスタンフォード監獄実験の原理がはたらいたと思うのですがどう思いますか。

おはようございます。お答えします。実は私もおおむね 同意見です。 この下関の施設は詳細はあまりわかりませんが、公開された 映像を見る限り、入所者のやってらっしゃる作業を見ると あまり複雑でなく、そんなに難しい仕事ではないと考え られるのでいわゆる就労移行支援B型の施設だと思います。 ということは、A型と違って雇用を前提としていませんので、 山口県の最低賃金があるはずですが、その縛りがききません。 一か月あたりの１万円前後の工賃しかもらえません。入所者は ものすごく不利で虐げられやすい立場なのです。それに対して 職員は当然雇われているので最低賃金以上はもらっている はずですから一か月あたり１０何万とか２０万とかもらって いるはずです。立場がすごく強いのです。そして、立場の違い と閉鎖された環境がそろってしまっているので、その状態を もとに運営されたら事件沙汰になりやすいです。特に施設長 が入所者に肩を揉ませているなんてこともあるので、本来 監視して変なことにならないようにする人がこんな無茶苦茶 では起きて当然だったのです。暴走して当然だったのです。 そして入所者は知的にご障害をお持ちの方なので、自分の おかれている状況が嫌でも誰かに相談したりするのが難しい ことも考えられますし、このような状況を是正するために 相談できなかったのだと思います。施設長があんな無茶 してるのも原因の一つでもありますが。 どちらにしても、今回の一件はスタンフォード監獄実験の 一つの類型に当てはまると思います。