電車の運転士になるのに資格は必要ですか？また、高卒、大卒のどちらのほうがいいですか？

電車の運転士になるには、国土交通省地方運輸局から交付される 「動力車操縦者運転免許」が必要です。 「動力車操縦者運転免許」は、鉄道事業者が設置する「動力車操縦者養成所」 （教習所）の全課程を修習した後に免許試験に合格すれば交付されます。 運転士になるにあたって、学歴などは特に定められていませんが、視力検査、性病検査、健康診断、クレペリン検査（精神安定度・作業集中力の検査）を行って、この全てが良好でないと運転士になる資格を得られませんし、運転士になった後も毎年これらの検査を受けて不良があれば動力車操縦者運転免許の取消処分を受けます。 法令で定められた要件の他に、鉄道会社は独自に運転士希望者の適性考査や選抜試験などを行いますので、これにパスしなければ動力車操縦者養成所に入所できません。民鉄（私鉄）では駅務員と車掌を数年経験してから運転士選考を受ける順序が多いようです。 高卒、大卒どちらが良いかは、採用枠の問題ですね。 駅務員や運転士などの現業職種を高卒募集している会社も有れば、大卒以上しか募集していない会社もあります。 先ずは鉄道会社に採用されないと始まりませんから、まぁ、大卒の方が有利でしょう。