一口に文化財といっても様々種類がありますし、そのまま関西圏で就職するのか、他地域へ移るつもりがあるのかにもよりけりでしょう。 自分は東京在住ですが、考古学では圧倒的に奈良大出身者が多いです。まぁ多いといっても関東では国学院にはかなわないですが、関東より遺跡の発掘が多い関西でも教育委員会・埋文センター・博物館などの学芸員から民間の発掘会社社員を含め定期採用があるわけではなく、倍率も高いので関東に流れてきたという方ばかり。 文献史学では関西大学が多い印象があります。建築史学になると提示された三校以外でも活躍されている方はおられます。 結局のところ、大学に入れればそのまま就職できるわけではなく、博物館学芸員資格を取らねばなりませんし、何を専門とするかによってもニーズが異なり、就活時にたまたま需要があり売り手市場になることもあり、これは運としか言いようがないことも。 ただ、最前線で活躍されている方を見ると、「○○先生に師事して学びたかった」と大学を選んだ理由を語られます。高校生とは言え、その道に進みたいのであればジャンルを絞り、その研究者の著書や講演を比べ、恩師としたい先生を見つけ、その方がいる大学へ行くくらいの準備と覚悟は必要でしょう。 また、在学中も積極的に論文を発表したり、学会の受付や雑務を引き受けて顔を売ることも重要です。 その上で就職浪人も覚悟しておく心構えも持つべきでしょう。考古学では俗に流しの発掘師などと呼ばれる単発の遺跡調査会を渡り歩きながら、埋文センターに潜り込む機会を窺っている人はたくさんいますし、美術品修復では数年契約の派遣職員的なポジションであれば文化庁や博物館・美術品が時々募集します。勿論最初は誰でも初心者ですが、技術技量
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