キャッシュフローの減少分という言い方をすると分りづらいですね。 問題をすごく単純化し、最初に10だけ投資すると1年に6だけのキャッシュフローが2年間得られる投資案があるとします。 同時に利回り7%の別の投資案もあるとします。 投資に回せるカネが10あるとしたらどちらに投資するのが得かを考えます。 最初の投資案の利回りが分かれば優劣が簡単に判断つきますが、利回りは分かりません。 それで考え方を変えて、もし後者の投資案で1年後、2年後に6ずつ得ようとしたら最初にいくら必要か考えると、 6÷1.07+6÷1.07^2 = 6×{ 1÷1.07+1÷1.07^2 } = 10.85です。 この{ 1÷1.07+1÷1.07^2 } が年金現価係数です。 最初の投資案は10投資すれば6ずつ得られたので最初の投資案の方が有利であることが分かります。 どれくらい有利かというと10.85-10=0.85で、これがNPVです。 ここで将来6も得られるのは楽観的すぎて、もっと少ないのではないかと考えるとします。 そこでもし利回り6%の投資案に10投資し、将来一定額で受け取るとしたらいくらになるのか(NPV=0となるキャッシュフロー)、いま考えている6との差はどれくらいあるのか考えるとします。 すなわち、その減少分をαとすると、 (6-α)×年金現価係数 -10 = 0 となるαを計算したいわけです。 これを変形すると、 6×年金現価係数-10-α×年金現価係数 = 0 6×年金現価係数-10は、0.85と分かっていますから、 0.85-α×年金現価係数 = 0 α = 0.85÷年金現価係数 と、このように計算しているわけです。 ご提示の例では、これが「6%の収益率の年間キャッシュフローの減少」の370,384です。 この減少分までキャッシュフローが減ってもNPVがマイナスにならずに済むので、計画を立てる際のボーダーにしようということではないかと思います。
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