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海上保安大学校と海上保安学校の違いは、幹部職員か一般職員かと書いてはいるのですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょ…

海上保安大学校と海上保安学校の違いは、幹部職員か一般職員かと書いてはいるのですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか?来週の面接で、なぜ海上保安学校ではなくて、海上保安大学校を選んだのかと聞かれた時の参考にしたいです。

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ID非公開さん

回答(2件)

  • ベストアンサー

    >来週の面接で、なぜ海上保安学校ではなくて、海上保安大学校を選んだのかと聞かれた時... その面接は在籍校での進路決定のための面接ですよね,回答としては「幹部海上保安官になりたい」とでも答えておけば良いですよ。 実際の学生採用試験で海保大志望者に「なぜ海上保安学校ではなくて、海上保安大学校を選んだのか」とか海保校志望者に「なぜ海上保安大学校ではなくて、海上保安学校を選んだのか」などの『無意味』な質問はしません。 ...ここで回答を終えると質問者さんにフラストレーションが残ると思いますので回答を続けます... 私は海上保安学校の出身で海上保安の現場を経て転職し現在公立高校教員として勤務しています。 海上保安官の幹部と一般職員について,海上保安大学校と海上保安学校の違いについて少し詳しくお話します。かなりの長文になります。 士官/科員 海保の船艇部内では幹部を「士官」一般職員を「科員」と呼びます。 職制 海上保安庁はUSCG(米国沿岸警備隊)を手本に創設された国家警察組織です。このため海上保安庁の職制(海上保安官の階級や職務分担)はUSGCと警察をミックスしたものとなっています。 USCGは軍組織で有事の際は海軍と統合運用されるため階級制度や指揮命令制度は海軍と全く同じです。 軍組織では指揮官たる士官と指揮を受け実力行使の任にあたる下士官・兵卒は職務が明確に区別されます。(兵卒:いわゆる「兵隊さん、水兵さん」です。下士官:兵卒から選抜され下士官訓練を経た兵卒のリーダーであり士官の補佐役です) 士官の職務は与えられた任務の状況を判断し最善の解決方法を決め部下(下士官・兵卒)に命令を下し任務を遂行します。 士官は正しく状況判断し対処する能力。時には部下を危険にさらす命令も躊躇なく下す決断力や部下を統制する能力が要求されます。また,現場士官は部下とともに行動し指揮します。指揮官が落伍したら任務は遂行できないので,下士官・兵卒と同等以上の職務実践能力も必要です。 下士官・兵卒は士官から下された命令をそのとおりに全力で実行し任務を成し遂げる能力・体力・気力が要求されます。 海上保安庁は警察組織ですがUSCGに習って士官と下士官・兵卒の区分がはっきりと別れています。海上保安庁の士官は軍事組織の士官,科員は軍事組織の下士官に相当します。海上保安庁には兵卒相当の職はありません。 海上保安大学校と海上保安学校 士官は「指揮能力」,科員は「命令を忠実に実行する能力」と異なる能力が必要なため士官と科員は別々の教育訓練課程で養成されます。士官の能力は短期に養成できないため高卒ならば4〜5年の士官教育訓練を必要とします。 士官は士官学校たる海上保安大学校で科員は初任教育機関たる海上保安学校で養成されます。 先に士官も下士官・兵卒と同等以上の実践能力が必要と書きましたが,海上保安大学校の訓練目標は海上保安学校の訓練目標以上に設定されており,例えば遠泳訓練については海保校は3海里(約5km)ですが海保大は5海里(約9km)を泳ぎ切る目標が設定されています。 階級 科員(下士官):3〜1等海上保安士 士官:3〜1等海上保安正 高級士官:3〜1等海上保安監 海上保安大学校本科卒業者は3等海上保安正として現場に配置されます。 海上保安学校1年課程修了者は3等海上保安士,2年課程修了者は2等海上保安士して現場に配置されます。 人事運用 軍組織では士官と下士官・兵卒は全く異なる人事体系となっており海上保安庁でも士官は本庁人事と呼ばれる全国転勤体系,科員は管区人事と呼ばれる管区内転勤体系で人事は分離されています。また,軍組織(特に米国の軍隊)では下士官・兵卒から士官に登用されることはありませんが,海上保安庁では科員が海上保安大学校特修科を修了することで士官学校を出た者として扱い士官登用されます。しかし,士官訓練を4年6ヶ月受けた本科卒業生と6ヶ月〜1年間の短期士官訓練の特修科修了生とでは当然に昇任スピードと昇任限界には大きな差があります。 ジョブローテーション(職務ローテーション) 士官は広い視野と判断力,指揮能力を要求されますので,船艇勤務〜陸上勤務を数年間隔でローテーションし海上保安業務に広く精通した高い指揮能力を獲得して行きます。 海保大本科卒士官はさらに広範な経験を積み海上保安業務を推し進めて行くために他省庁や在外公館への出向や大学院などへ派遣されることがあります。 特修科士官は海上保安庁外への出向や派遣はありません。 科員は原則船艇勤務ですが,船艇勤務から陸上勤務に移る者もいます。 船艇生活環境 軍の艦艇は士官と下士官・兵卒の生活環境を明確に分けています。 居住区,食堂,浴室,休憩室など士官と下士官・兵卒は区分され相互交流することはありません。 海上保安庁の船艇も同様に士官と科員は別々の生活環境ですが厳重には区分されていません。 専門職 潜水士は士官と科員どちらからも選抜される専門職です。当然,士官と科員は職分が異なります。士官は潜水班長として潜水班を指揮します。科員は士官(班長)の命令に従って職務を遂行します。 潜水士の他には語学や鑑識などの専門職があります。科員から専門職に選抜された者は長くその職に留まりその道のエキスパート/スペシャリストとなる傾向があります。 海上保安学校の航空、情報、管制、海洋科学の各課程は最初からそれぞれの分野の専門職を養成する課程です。専門職となるにはそれなりの教育期間が必要なため情報と管制は2年課程です。 情報課程は海保校修了後船艇の科員(通信士補)と陸上勤務をジョブ・ローテーションし専門能力を高めて行きます。 管制課程は海保校2年課程を修了すると海上交通センターに配属され実地訓練を経てVTS(船舶運航管制サービス)国際基準技能照査クリアした後に管制官となります。 航空課程は海保校・舞鶴1年課程修了後に操縦研修(2〜3年)に入りパイロットとなります。 海洋科学課程は海保校1年課程修了後に本庁や管区本部に配属され業務に就きつつ夜間大学で学び専門能力を高めます。 航空整備士は海保校在校中の船舶運航課程の者からの要員選抜選考が行われ海保校修了後に航空整備基礎研修に入り研修終了後に航空基地で職務に就きながら実地研修訓練を受け専門能力を高め航空整備士となります。 大学卒海上保安官(幹部要員)採用試験 巡視船艇の増強に伴い士官が不足してきたため一昨年から一般4年制大学卒業者を士官登用する採用試験が始まりました。 一般4年制大学卒を国家公務員大卒専門職程度の選考試験で採用し海上保保安大学校で2年間の初任科/特修科の教育訓練により士官養成します。初任科/特修科修了後は本科卒業者と同じく3等海上保安正として現場配属されます。 昇進 海上保安大学校・本科卒は海上保安庁長官まで昇進可能です。 大学卒海上保安官(幹部要員)は本科卒同等の昇進と言われていますが制度が始まったばかりで,まだ初任科/特修科修了者が現場に出ていないので不明です。 海上保安学校修了+特修科修了は2等海上保安監(部長級)まで昇進可能です。 海上保安学校修了は2等海上保安正(係長級)まで昇進可能です。 海上保安大学校・本科卒,大学卒海上保安官(幹部要員),海上保安学校修了+特修科修了は1等海上保安正(課長級)まで同期横並びで昇進しますが,それ以後の昇進は職務能力次第で,後輩期が先輩期を追い抜くことはザラにあります。 --------------- 海上保安大学校・本科卒業者は海上保安庁部内では国家公務員総合職に匹敵するエリートで高待遇が得られます。受験勉強頑張ってください。

    1人が参考になると回答しました

    ID非公開さん

  • 保安大学校卒になれば、書かれているように、幹部候補になります。 保安学校卒業して、試験や研修を受け数年後になる階級からのスタートになります。(船長・管理職スタートです。) 頑張ってください。

    1人が参考になると回答しました

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