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自衛隊についてですが、ミサイルや砲弾、弾薬の備蓄はどの程度あるのでしょうか。

自衛隊についてですが、ミサイルや砲弾、弾薬の備蓄はどの程度あるのでしょうか。自衛隊は侵攻目的ではありませんし、専守防衛なのでそこまで備蓄はないのではと考えます。 アメリカ軍の支援は無いとして、仮に十万単位での敵上陸により戦闘状態となった場合、陸上自衛隊の戦闘部隊の個人には何発の弾薬が支給され、継続しての補強はどのようにして行われるのでしょうか。 主に89式小銃の弾薬についてです。

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回答(8件)

  • ベストアンサー

    弾薬備蓄量は当然ながら防衛機密ですので、詳細を知っているのは防衛省内の担当部署程度かと思いますが、昔から少ないとは言われていて増やそうと努力はしているようです。 実際に国会でも質問は何度かされいるのが「弾薬 備蓄量」などで国会会議録検索システムを使って調べますと出ていますが、答弁している担当者や大臣は機密を理由に詳細は控えています。全く関係ない余談ですが、興味深いのは上記ワードで昭和は割とヒット数が多く、最後のヒットは平成3年なんですが、この1991年はソ連が崩壊した年でそれ以降はこの備蓄に関する質疑はないようなのですね。質問している議員や内容も含めますと色々と興味深いです。 本題に入りますが、この検索の中でもいくつか抽象的な回答は出ています。 昭和52年11月15日の内閣委員会で二次防末(昭和41年)7万3千トン、現在弾薬備蓄6万トン弱で昭和50年6月18日内閣委員会で陸自が6万トンとなっているので整合性は取れていますし、この中で回答の担当者が中規模の戦争で約半月であると回答しています。 上記の各回答の中でかつて15万トンだった弾薬量が昭和53年時に7万トンで、それを15万トンにまでは戻さないが将来的には10万トン以上にする、という記述があります。 その後昭和60年1月22日に某議員が参議院議長に送った質問主義書の中で上記に触れつつ、中期防で1ヶ月戦闘可能な弾薬8万4千9百トンを目標としている件を質疑しています。 そしてこの備蓄量は戦闘形態によって消耗する期間は違いますので、その後のソ連崩壊に伴い変わった陸自の弾薬備蓄量と空自と海自のミサイル備蓄量のバランス関係から現在11万トン前後と言う話しが出ていますが、2年程前に新聞で弾薬取得費が全盛期の6割にまで落ちている件が指摘されているので現在は10万トン前後かと思います。 現代の戦争での物資消耗量は湾岸戦争等が例になりますが、アメリカ軍の機甲師団クラスの重装備団で1日2500トン~3500トン前後ですから陸自であれば第7師団と第2師団が合わさって米陸軍機甲師団クラスの規模になりますから、他にいる重消耗歩兵師団の第5、第11師団(現在は旅団)も併せまして消費弾薬を4000トンとした場合、3週間で8万4千トンの消耗となりますから上記記述にほぼ並ぶ形になります。 ミサイルは当然高価ですが、陸自切り札のSSM-1の調達数を見てもかなり大概な数を調達しています。このミサイルは運用部隊が特殊であるがゆえに詳細が公表されていますが、1個ミサイル連隊が6連装ミサイル発射機16台を配備し、同数の予備弾を以て部隊構成されていますので1個連隊で192発。これが最盛期は6個連隊あったので1152発の地対艦ミサイルがあった事になります。現在は宇都宮の第6地対艦ミサイルが解散しましたし寿命を迎えたのも一部ありますが、熊本の西部方面隊の第5地対艦ミサイル連隊が新型の12式SSMに更新しましたので、ミサイルは全体で備蓄しています。 これに別途空自の戦闘機のミサイル弾薬等がありますが、空自は保有ミサイル数がFMS調達や整備の入札などで調達実績が公表されている部分があり、一部はwikiですら掲載されていますが、サイドワインダーで約4500発、スパローで約3000発の調達実績があります。当然ながら期間を通しての通算調達数ですので初期に調達した分は訓練で消耗されたり、寿命を迎えている分もありますが、それでも備蓄継続量3割と見込んでも各1000発程度は在庫があります。最新のミサイルは消耗が少ないので分かり易いですが、AAM-4で毎年40発、ASM-2で毎年10発程度継続調達していますから主力兵器でも数百発はざらにあります。 海自はトンベースではなく搭載している弾薬や補給分で何回戦分と考えられますが少なくとも2個護衛隊群が当たる程の規模の敵であれば4個護衛隊群がいますので2回戦は行えると言われています。 当時世界最強クラスであった80年代のソビエトが日本の北海道に侵攻して来る場合の想定戦力は、太平洋艦隊と第55海軍歩兵師団を基軸に極東陸軍1個機甲師団、1個自動車化狙撃兵師団と1個航空旅団とされていましたので、総数およそ10万人規模ですから丁度質問者様の質問にピタリの相手だと思います。 そして当時、この規模の敵に対し北海道の自衛隊、特に陸自北部方面隊4個師団は在日米軍の増援が到着するおよそ2週間守り切る為に弾薬を使用します。 単純に初期侵攻時に空自のF-2こそ21世紀に入ってからの装備ですが、90年代後半であれば上記地対艦ミサイル連隊が3つ北海道にいますので、1派辺り576発のSSM攻撃を2派行えたのですから、いくらイージス艦に近い防空能力のあるキーロフ級有する太平洋艦隊でも対応はしきれなかったかと思います。 将来的にはこの地対艦ミサイル連隊も縮小方向にはなっていますが、それでもかなりの規模です。 歩兵1人が基本的に携帯する弾薬量に関してですが、どの国でも長期行動する偵察兵や重武装パトロールなど例外こそあれども、通常は6個弾倉前後が基本です。意外と少ないと思われるかもしれませんが、これは弾薬と弾倉の重量と装填時間の問題がありますし、1人が大量に持つよりグループで分散して共有させるのに最適な数として6弾倉程度が見いだされており、大体の国の標準となっています。 過去であれば旧日本軍は3個の弾薬盒に、38式歩兵銃用6.5mm実包を合計120発携帯していました。武器は進化しても歩兵の基本はあまり変わりません。 自衛隊の場合は陣地防御の考えがあるので多少多めですが、個人携帯弾薬量は4~6弾倉で、残りの同数くらいは弾倉に装填する前のクリップ状態で背嚢に詰めます。作戦時背嚢は置いて集約しますので、個人携帯は他国と殆ど同じく昔の64式小銃の時代であれば120発、現在の89式小銃であれば180発となります。 勿論、この6弾倉+αだけで最低2週間の間、ソビエト軍の侵攻に対抗する訳ではありません。 弾薬補充のシステムは現代の物流大国日本のサプライチェーンと同じです。むしろそのもとのロジスティクスはWW2中にアメリカが構築した物流システムでそれが戦後世界の物流システムに反映されたので当たり前ではあります。 激戦区となりますと弾薬の消耗はうなぎ上りしますので、まず戦闘部隊の弾薬が消耗されます。戦闘部隊の弾薬が減ってきますと、直属の中菅などの後方部隊の弾薬が送り込まれてきて補充されるか、交替部隊がいる場合はその部隊と交替して後方で部隊再編制や弾薬補充を行います。 後方部隊は当然ながら前線に送った分だけ在庫がなくなりますので更に後方の弾薬補給所、自衛隊であれば後方支援連隊に要請し、弾薬を輸送してもらいます。 後方支援連隊は要請を受けたら自隊のいる方面隊の補給処、北海道であれば北海道補給処の7か所の弾薬支処いわゆる弾薬庫に要請して弾薬を出荷してもらいます。その出荷した弾薬を受け取ったら前線にリレー形式で繋いで前線部隊に回します。 各弾薬支処は自支処の弾薬在庫を常に管理し、弾薬在庫が少なくなりそうであれば直上の補給処に補給要請を行って他の補給処の弾薬を融通してもらいます。 こうして方面隊の中で弾薬を使用していけば当然ながら最前線の方面隊の弾薬はあっという間に無くなっていきます。 なので方面隊の補給処は今度は東京の十条にあって自衛隊の補給指揮を行う補給統制本部に要請を送り、後方の安全地帯の東北方面隊補給処の弾薬を回してもらう要請を行います。 東北方面隊は要請を受領したら自分の方面隊で当面使用する弾薬は別として、保有する弾薬を北部方面隊に送り込みます。続けて関東の関東補給処、関西方面処、九州方面処と、後方からどんどんリレー方式で送り込んで常に前線に弾薬がある状況にします。 そうなりますと当然ながら「補給部隊がやられたらどうする?」とか「前線に弾薬を送るのは当然だが後方の九州はどうするんだ?」という疑問が沸くと思いますが、まず後方の件ですが日本列島は3000kmの長さがありますので、そんな距離のある島国相手に縦走侵攻するのはアメリカ軍でも不可能な事です。勿論陽動作戦は有り得ますのでスッカラにする訳にはいきませんが、自部隊の戦闘分程度は駐屯地にもありますので、そこは大丈夫です。 続けて補給部隊に関してですが前線の部隊を潰すよりも遥かに重要な攻撃対象です。 過去に日本軍も補給線を潰されて前線部隊は満足に戦えずに壊滅しましたし、現代のアメリカ軍ですらイラク戦争では前線部隊の進撃速度が速すぎるせいで後方の補給部隊が追い付かずに、燃料切れ、弾薬枯渇で前進を止めてしまった事もあるほどですので敵も後方連絡線の破壊を試みてきます。それを防ぐのが各方面隊の自衛隊の仕事なので、日本各地に自衛隊基地や駐屯地は分散配置されています。 当然ながら後方の各支援部隊の輸送にはその地域の方面隊の陸自が護衛を行いながら輸送しますし、空自もそんな後方に空爆させない為に防空体制を敷きます。 なのでよく言われる事ですが、自衛隊の継続戦闘が2週間~1ヶ月と言われるのはこの80年型ソビエト軍を北海道で相手にしての前提ですので、3日しかないと言われるのは現在の弾薬量で全自衛隊が日本各地で一斉に戦闘した場合ですが、そんな日本が全方位から攻められる事も、それだけの弾薬を消耗した後にそれでも侵攻するほどの体力のある軍を有する国もありません。

    5人が参考になると回答しました

  • 弾薬、防弾の保有数は、国のトップシークレットです。 残念ですが、正確な回答がでることは無いでしょう。

    1人が参考になると回答しました

  • 正確には数えたことないから わからないけど89式の弾はたんまりあります。 全国の自衛隊の駐屯地内に幾つの弾薬庫が有ると思ってるの? それらを合わせたらとんでもない数になりますよね。 それと米軍が支援しないことは無い ほかの回答者様が述べているように 自衛隊と米軍の武器は共通してるからです。 自衛隊の89式小銃の弾倉を使用して 米軍の小銃を撃つことだって可能なのです。

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  • そう言った情報は機密でしょう。 一般人が知る事は出来ませんよ。 アメリカ軍の支援が無いと言うのが何故なのか説明がないですが、仮に無くとも在日米軍の小火器弾薬やミサイルの一部は自衛隊と共通ですので融通できます。 十万単位の大規模進攻を敵が準備すれば電波情報や偵察衛星でわかるハズで、日本側も弾薬の増産をするでしょう。 また、東日本大震災の例で考えれば、10万人の統合部隊を長期に渡って維持できる弾薬以外の兵站系が有ることは既に証明されています。 有事の可能性が増した段階で増産対応でも賄えると思います。

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