専門学校を悩んでおり、東北電子専門学校のCGクリエイター科と日本工学院のCG映像科どちらが良いでしょうか。

Question

専門学校を悩んでおり、東北電子専門学校のCGクリエイター科と日本工学院のCG映像科どちらが良いでしょうか。大きな違いは二年制か三年制かです。

Answer 1

両校ともにCG-ARTS認定CG教育校です。

どちらも専門実践教育訓練に認定されているので情報公開が義務付けられています。嘘を記載する専門学校もありますが、何も情報公開していないよりマシです。

東北電子専門学校「職業実践専門課程の基本情報」
https://www.jc-21.ac.jp/report/jissen/

日本工学院「職業実践専門課程の基本情報」
https://www.neec.ac.jp/education/actualpractice/

東北電子は2年で2052時間なので1年あたり1026時間、日本工学院は3年で2430時間なので1年辺り810時間の授業です。

東北電子は2年制で「令和3年3月31日時点において、在学者70名（令和3年3月31日卒業者を含む）」とあるため、1学年は約35人でしょう。専任教員は3人、兼任が4人です。

日本工学院は3年制で「令和3年3月31日において、在学者 303 名（令和3年3月31日卒業者を含む）」とあるため、1学年は約101人です。専任教員は8人、兼任が30人です。

受けている資格が違いますね。東北電子は「ＣＧクリエイター検定ベーシック」を令和2年度卒業者のうち32人が受けて21人が合格しています。この検定は合格率が60～65%のようなので、平均的な実績だと言えます。

日本工学院はCG検定とビジネス著作権検定の記載があるものの、受験予定しか示されていません。

東北電子はCGと映像の関連科目が多いので無難に思えます。シラバスを公開しているのは好印象です。
https://www.jc-21.ac.jp/pdf/syllabus_2021_CC.pdf

一方で、日本工学院はデッサンと造形の関連科目があまりに多すぎると感じます。それらの担当は兼任教員です。4専攻あるはずなのに、書類上では全ての専攻が同じ必修科目を受け、選択必修や自由選択の余地がまったくありません。公式サイトの電子パンフレットではいくつか選択科目があるようです。
https://www.neec.ac.jp/department/design/cgmovie/curriculum/

学費は公式サイトから探して転記します。東北電子だと1年目998,000円、2年目932,000円で合計1,930,000円です。日本工学院は3年合計で3,867,440円です。授業時間の差はそれほどないので、学費の違いは立地が原因でしょう。滋慶学園の福岡デザイン＆テクノロジー専門学校にある4年制コースは5,803,200円ですし、HAL名古屋も似たような金額なので、まだ日本工学院のほうが良心的ですが…。

とりあえず説明会に行って、CGや映像の授業が何時間あるのか、資格の合格実績は何人中何人なのか、他の専門学校で売りにしている教育内容・技術はこの学校でも学べるのか、などを明確にすべきです。

現時点での情報では東北電子を選ぶのが良いと思います。2年制は短いので1年過ぎた時点で就職するか大学編入するか選ぶといいでしょう。たとえばデジタルハリウッド大は3年次編入したら卒業までの2年間で約1,759,000円かかり、東北電子の学費1,930,000円との合計は3,689,000です。4年間の学習なのに日本工学院より安い計算になります。

東北電子も日本工学院もアパートを借りて通うのでしょうか？田舎のほうが家賃が安いので、それも計算しないといけません。

技術自体はオンラインのスクールもあるわけですから、専門学校の高い学費は建物・対面授業・就職斡旋・学歴のために払うと考えてください。
https://visutorvfx.com/p/visutor-monthly

Answer 2

専門学校の最終学年は就活の年です。

高校卒業から１年後にプロ相当の能力が身につけられる人なら２年制の学校から、２年後にプロ相当の能力が身につけられる人なら３年制の学校から、就職活動にまともに参加できるということです。

つまり、主さんがプロ相当の能力を身に付けるのにあと何年かかりそうなのかから逆算すれば、必要な在籍年数を判断することができます。
逆に、２年よりもっとかかりそう、もしくは何年かけても身に付けられなそうということであれば、他の選択肢の検討が必要ということでしょう。

就活の際に主要なライバルとなる美大生達は、一般的に大学入学前の２年ぐらいをかけて自身の実力を測った上で進路を決めるのですが、主さんにとってもそれは同じことだと言えます。