商業系の高校に通っている高校1年生です。

大学に行ったほうがいいでしょう。 「四年制大学卒業ではなくても就職可能」ってことは、「おれ大卒じゃねーから出版社への就職はムリだな」と諦めていたウン千人の人が大挙して応募してくる可能性が高いってことです。つまり、もんのすごい大勢のライバルと戦って少数の就職ワクを勝ち取る椅子取りゲームに参加しなくっちゃならんってことです。 ということは、本気で出版業界を目指す人はこう考えます……「たった１回しかイス取りゲームに参戦しないようじゃダメだ。アルファうんぬんのイス取りゲームだけじゃなく、講談うんぬんだとか。集英かんぬんだとか。たっくさんの椅子取りゲームに参加して、何度でも戦いぬいてイスを勝ち取る根性が必要だ」。 ……となると、必然的に、「イス取りゲームの参加権」が重要になってきます。アルファうんぬんは学歴不問。でもその他の出版社は圧倒的に「応募資格：大卒」が多いわけです。大卒の人は「学歴不問」「大卒限定」どちらのイス取りゲームにも参加できる。でも高卒の人は数少ない「学歴不問」のイス取りゲームにしか参加できない。つまり、イスを獲得するチャンスが減るってことです。 そもそも大卒者を採用したい出版社が多いのは、「つらい受験勉強を乗り越えた根性ある人を採用したい」という思いがあるから。学歴不問の求人を出している会社だって、もし「つらい大学受験に挑まなかった代わり、別の形で大きな実績を残して根性を見せた高卒者」がいなかったら、やっぱり「大学受験を乗り越えた根性ある大卒者」を採用するに違いありません。こう考えていくと、やっぱり大学に行くに越したことはありません。 質問者さんが「学歴不問の求人に殺到したウン千人の就職志望高卒者」に勝てるぐらいの実績（たとえば学生時代から同人で本作って売ってものすごい人気サークルにのし上げたですとか）を持っていないなら、やっぱりつらい受験勉強を乗り越えて大学に行くことで根性見せるのが順当でしょう。ご参考になれば……。