株式会社ワールドについて質問です 就活のさいに調べていたのですが、 ワールド社は去年から今年にかけ人員削減、店舗の15%の閉鎖をしてきましたが 単に経営が苦しいからでしょうか？

約20年前まで一部上場の大手アパレルに在籍し、営業の管理職をしていましたが、当時から『大手8大アパレル』と言われる中にワールドも入っていました。 しかし、当時はワールドはハイミセス向け（年配者向け）の高価なニットメーカーで、所謂商店街などにある路面のブティックを対象に卸販売していました。 我々大手アパレルとは社風がかなり異なり、ベールに包まれた会社で、ほとんど他社との交流を持たない独自路線のアパレルというイメージがありました。 一商店街の洋品店を丸ごと、ワールドショップにうまく変えさせ、販売員から店舗什器まですべてを牛耳り、全国にショップを拡げました。今のコンビニのような形態です。創業者はこの点においてもとても素晴らしい戦略家と言えます。しかし、これによって泣かされた洋品店もとても多く、廃業に追いやられたケースもよく耳にしましたが。。。 私は40歳過ぎでアパレル業界に見切りをつけましたが、それからまもなくワールドは大きく路線を転換し、ハイミセスからシフトを変え、所謂、SPA型の直営店事業に転換しました。 そのしわ寄せは当然、かつての功労者をもリストラするに至り、社員が大きく入れ替わりました。 しかし、それによってワールドは大手アパレルの中でも唯一、転換を成功させた点においては称賛されるべき、創業者の手腕だと思います。 他の大手アパレルの大半と大きく違うのは創業者が経営する点です。所謂、『個人商店』とでも呼ぶべき体質です。創業者が一代で築いたのですから、歴史は最も浅い企業です。 昨年、直営店事業に陰りが出て、大量の店舗閉鎖やブランドの整理淘汰に着手しましたが、ワールドはそういう歴史をいままで何度も繰り返してきましたから、我々以前から知る者からすれば特に驚くには値しません。 ワールドの強みはこの転換の早さであり、他社とは大きく違います。 経営者としてはやはり一目置かれる存在なのだと思います。 あのユナイテッドアローズを突然作り、一世を風靡させたのも優れた手腕だと評価できます。 ただ、働く人にとっては目まぐるしく、社員が入れ替わり、長くは安定して勤められる会社であるかどうかは意見が分かれるところだと思います。 因みに私がアパレルの現役であった当時は、必ずしも年収がワールドの方が良かったとは思えません。 また、UAもビームスから引き抜かれたS氏やI氏などは今はどうなっているのか。。。初期の功労者であったはずですが。