皆様にご質問があります。

警備歴１５年の私がお答えします。 あなたの不安はもっともで、なにも失礼なことはありません。 しかしよく考えてください。 では今、なぜあなたはその仕事をしてるのですか？ もっと将来性があり、安定し、給料も高く、休日もボーナスもあり、 ＧＷに１０連休になっても給料が減らずに済むような仕事に、なぜ就いていないのですか？ なぜあなたが警備の仕事を選んだのでしょうか？ あなたに代わってお答えしましょうか。 「楽だから」ですよね？ いえ、警備の仕事も楽ばかりではありませんよ。知ってます。 でも他の仕事より楽ですよね？ 朝８時に始まって、１５時とかに終わってもちゃんと１日分の日当を貰える仕事を、 あなた自身が好んでるわけです。 あなたの年齢なら、どんな仕事にでも就けますよ。 たとえば、交通誘導してるなら、工事をする側の会社に就職する。 将来、現場監督さんになる。 あるいはクレーンや重機のオペレータになる。 給料高いですよ。私の知ってるオペさんは年収７００万です。 あるいは営業職なんかどうでしょう？ エイブルとかミニミニみたいな会社の営業とか？ 見た目もいいし、底辺なんかと呼ばれません。 ノルマを達成すれば給料もいいですよ。 外食産業で店長さんを目指すのもいいですね。 あなたの年齢なら選び放題です。 ・・・・でも選ばないんでしょ？ だって警備員よりキツイのが目に見えてるから。 上に挙げた仕事は、当然、毎日が残業残業です。 交通誘導で残業になるのは１カ月に数えるほどでしょ？ でも世間一般のサラリーマンは、残業が当たり前なんですよ。 働く時間が長いから給料が高いんです。 正社員になれば責任が重くなるから、昇給していくんです。 現場監督さんなんか寝る暇ないくらい働いてる人多いですよ。 現場にいる時間は１日のうちのほんの一部。 会社に帰ってから深夜まで書類作成してるんです。 休日も次の新しい現場の視察とかしてるんですよ。平日忙しくて出来ませんからね。 それに比べて警備員は現場が終わったら１日終わりですよね。 楽ですよ。そりゃそんな楽してちゃ底辺なのは当たり前ですよ。 つまり、少なくとも毎日１２時間働く気持ちがないと、底辺から抜け出すのは無理なんです。 あなたがユーチューバーや投資家とかの才能ない限りは。 しかし、その覚悟が出来れば、好きな警備の仕事をしながら底辺から抜け出すこともできるんですよ。 それは管理者になることです。 現場で棒や旗ふってるままじゃ、底辺からは絶対に抜け出せません。 でも、管理者になれば、一般のサラリーマンくらいの生活は手に入ります。 当然、労働時間と責任は増えますよ、そりゃ。 でも世の中の人がやってることくらいできなきゃ、生活は向上しませんよ。 楽したまま生活が向上するなんてことはないんです、世の中。 ３０代で警備の仕事を始めた私も、もうすぐ５０です。 そんな私でも、２級各種を取得し、指導教育責任者の資格も取り、 今では会社の幹部として、人事、教育、経理、営業に携わり、 今では人並みの生活を手に入れてます。 めったに現場にいかず、スーツを着て、マイカーで通勤しています。 あなたはまだ若いから私以上の生活を手に入れることも充分可能です。 だけど私も、毎日が残業で、深夜、寝てる時でも電話対応をしたり、 休日もあってないようなものです。 結論として、底辺と呼ばれないためには、人よりたくさん働く覚悟をすること。 その覚悟をすれば、どんな業界に居ても生活は向上するし、 楽な毎日を送っていれば、警備じゃなくても一生底辺だということですよ。 幸いご存知のように警備業は年齢層が高いので、あなたはすでに幹部候補なんですよ。ただ若いってだけで幹部候補になれる業界って他にはないですよ。 さあ、楽して底辺の生活を楽しむか、苦労を受け入れて出世街道を進むか、 選ぶのはあなたです。