証券会社で働く人はどんな仕事をしているのですか？

先月で、地場の証券会社を退職した者ですが、新人でしたら、口座開設を目指した新規開拓をひたすら行うことが多いでしょう。企業や一般家庭への飛び込み営業やハローページなどの電話帳を使って私は仕事していましたね。 その後は元々口座自体はある顧客も含めて仕事をするため、株や投資信託の提案もしていきますが、若手に渡される客はいわゆる口座内資産ゼロの株に興味もやる気もほぼ無いような客です。 そのような客しか与えられていないのに、難しいノルマを与えられ、ひたすら直属の上司に詰められます。 私の時でしたら「いつ、どこで、誰に、何を買わせるんだ(売らせるんだ)！！！！！！！」と毎日のように怒鳴られていました。 顧客が売買して手数料を得るのが最大の目的なので、私が思うにですが、大手証券だろうが、地域密着を唱う地場証券だろうが、顧客のために仕事をするということは微塵も無いでしょう。 若手時代を無事に乗り切り中堅になる頃にはある程度資産のある顧客を引き継ぎますが、それはそれでノルマも大きいので、苦しむでしょう。 私は3年持たずして退職しましたが、今振り返っても良い選択だったと感じています。 やはり色々な人に迷惑をかけてしまう仕事で得るものも何も無かったからです。 ノルマ達成のために何もしたく無い顧客に無理に買わせてしまって、損をさせたりもあるでしょうし、私の場合は自分の親に300万円分買うよう上司に強要されたことがきっかけで退職を決意しました。 先程、得るのが無いと書きましたが、それならまだマシで、失うものが大きいかもしれませんね。友人も巻き込んでしまうことも少なく無いですし。 一応良いところも伝えますが、やっぱりノルマ仕事なので、ひと月分のノルマが早々に達成できれば、有給休暇も使えますし、仕事時間中でも営業車の中で寝たり、堂々とブックオフで立ち読みし放題です。 最後にこの仕事に向いているであろう性格の人を私なりに述べますが、裏表のある人、人を虫けらのように思える人かなと思います。 最近はネット証券の手数料が対面証券と比べて圧倒的に安く、若い方はもちろん、富裕層の方もそちらに流れていっていますので、はっきり言って、衰退事業です。私のいた証券会社でもまともに取引してくれる顧客の年齢はほとんどが70歳、80歳台で、この人たちが終わってしまうとどうなるんだろうと今では客観的に見ています。