旧ジャニーズ事務所の性加害告発を受けて、事務所のファンは署名活動をして、加害の検証や事実認定などを求めて、事務所側に署名を送付しました。

旧ジャニーズ事務所の件は、告発会見から約１か月後にファン団体からの署名が送られました。 告発に対する検証の動きが表立って見られなかったため、このような活動が始まったのでは、と考えます。 それがファン層の主流であったかについては、周囲にあまりファンがいないため存じません。 ただ、知るファンはいずれも署名には参加していませんでした。 ファン層のすそ野が大きい分、関心度合いも色々だという印象です。 一方、宝塚は事故（事件）時点では「お亡くなりになったこと」とそれに関連し公演が停止したことしかファン側はわかりません。 誰が、を明らかにすることはご遺族が望んでいないとも発表されました。 ファンとしては当然、どなたが休演していたかはわかります。 その方にまつわる文春報道があったのも承知しています。 が、ご遺族の態度がそうである以上、名前を出してSNSで話題にするファンはあまりいなかったかと思います。 文春記事続報などが出る中、約１週間後、劇団からこの件に関する聞き取り調査等が行われる旨が発表されました。 調査に当たるのは劇団／阪急とはこれまで関係のない弁護士、とも。 そのため、「まずは劇団の調査結果を待とう」となったかと思います。 さて、そうこうする内に、ご遺族側の会見がありました。 ここで初めて「いじめ／パワハラが原因の自死」という背景が確定します。 旧ジャニーズ事務所問題に照らせば、カウアン氏の会見に相当するかと。 告発時点で調査が始まっているのですから、調査しろとの声は当然上がりません。 で、現在です。 劇団はいじめ／パワハラは否定するものの、劇団責任においての過重労働は認めています。 この部分を認めたことで納得、改善策も提示したことで満足したファンもいるでしょう。 ご遺族同様に納得できなかったファン、また改善策に不満を持つファンによりさらなる調査を求める声を上げ、集い、署名に発展する可能性はあるかと思います。 周辺のファンたちの様子を見る限り、納得しきれない方が多いです。 ただ、調査を継続しつつも宙組以外の公演の幕があがることは否定しない方が多いです。 同時に、静かに離れている方もかなり多いです。 この態度は、単純にファン層の問題もあると思います。 宝塚のファンは、主に「劇場に観劇に行く限られた層」で形成されます。 地上波TVやSNSだけを通じてライトに関心を持つ方、は少数派。 また絶対数がジャニーズと比して圧倒的に少なく、また、観劇や有料CS放送に課金できる年齢層のファンが多いです。 結果的に、SNSでの振る舞いも慎重な方が多いように思います。 バイアスのかかった週刊誌の報道に乗らず、あくまで公式の発表を待つ姿勢を見せる方が多い。 外野が事情もわからぬままに騒ぎ立てることをよしとしない方も多い。 ご意見は直接劇団に投げ、SNSで同調を求めない、といった感じ。 ただ今回の発表（の不十分さ）をきっかけに、これまでの劇団の不文律について声をあげる人は出てきています。 SNSで集って声をまとめよう！とはあまりならないかもですが。 ご遺族側から署名の呼びかけがあれば、参加する方はかなりいるかと。 OGさんらが「当事者」としてご自身の考えを発表されるなどなされていけば、同様に動く方も多いかと。 どっちにしろ、まだこれからの話だと思います。