埼玉大経済、横市国際商とマーチ経済どっちが就職いいですか？ 都立大＝明治 埼玉、横市＝法政

埼玉大は3つの学校を統合するときに、いまの下大久保キャンパスに集約されました。埼玉県と浦和市が3つの学校の敷地を国から購入し、埼玉県と浦和市が地主から購入した新用地を国が買いました。まとまった土地を現実的な価格で購入する必要があり、下大久保キャンパスはかなり辺鄙な場所に位置しています。JR埼京線南与野駅からバス10分です。地元民はともかく、首都圏に憧がれて上京した学生は可愛そうだと思います。埼玉大は院もあわせて学生数8600人ぐらいですが、普通に就活する学部が少ないのが課題です。理系学部と教育学部は民間就職のために1年次から活動しませんから。 横浜市立大は立地がいいですね。2018年にデータサイエンス学部、2019年に国際教養学部・国際商学部・理学部を設置するなど、時流を意識した経営だと思います。国際商はB方式で河合塾偏差値62.5なので明大商の学部別入試と同じです。学生数が院も含めて5200人程度と小規模なのがデメリットでしょう。 国公立は、会計士・法曹・公務員の対策や、マスコミ・ITへの就職対策、留学制度が大規模私大に比べると貧弱です。 大規模私大は学生全体から集めた資金を行動力があって優秀な学生に投資します。自発的に申し込んで、書類や面接での選考がある留学・資格支援・奨学金の制度が多いです。 たとえば、明大には学内の予備校的なサービスとして、会計士を目指す経理研究所、法科大学院を目指す法制研究所、マスコミ就職を目指す基礎マスコミ研究室、公務員就職を目指す行政研究所があります。すべて所属にあたっての簡単な選考があり、自発的に応募しないと使えない制度です。 ほかには、明大政治経済学部にはACEプログラム(英語実践力特別強化プログラム)があるものの、受講基準はTOEIC600以上でAdvanced、700以上でUpper Advancedです。人気の制度であるトップユニバーシティ留学では、カリフォルニア大・スタンフォード大・ペンシルベニア大・コロンビア大・ハーバード大・ケンブリッジ大があります。2年末までにIELTS6.5(大学によっては7.0)が目安なので、けっこう大変なハードルです。約6か月間の「国連ユースボランティア」、約5か月間の「米国ワシントン・センタープログラム」という2つの海外実習制度や、海外大の学位が取れるデュアルディグリー制度はもっと厳しい要件です。 規模の大きさは就活において重要です。企業はターゲット大学群を決めて、各大学の学内企業合同説明会にOBOG社員を連れて行ってアピールします。説明会参加者数・エントリー数などを一気に確保できるので採用担当者に好評です。学生側はキャリア支援センターの名簿から連絡を取ってOBOG訪問をします。 立地を重視するかどうかは、過ごしたい大学生活によります。就活は3年次の夏にインターンという形式で活発になります。3年次末の1～2月は1dayインターンという実質的な説明会や、中小企業の早期選考があります。3月には経団連加盟企業でも公式に説明会が開催され、エントリーも始まります。6月までに中小企業の選考が本格化し、6月からは経団連加盟企業の選考が公式に始まります。だいたい4年次の8月ぐらいまで活動します。丸々1年間にわたって授業と就活を両立しなければならず、都心にアクセスしやすい学生は圧倒的に有利です。一方で、地元の企業や自治体への就職は在地大学のほうが有利です。 資格や留学を希望したり、たくさんの制度に応募するぐらい活発だったり、あるいは都内でしかできないイベント・スポーツ・バイトをしたいなら、都心部のmarchを選ぶべきです。一方で、特定地域での就職を目指したり、貧乏だったり、特にやりたい活動が明確でないなら、国公立でも後悔しないでしょう。