なぜ企業は大卒ばかりを求めるのですか？

貴方の事実誤認。 ①：大企業も多数の高校新卒者を「指定校求人」で採用します。私の地元の工業高校では高校新卒就職者の内、半数以上が大企業です。 例：トヨタ自動車採用計画２０１５ 事務系総合職：１２０人 技術系総合職：５８５人 ※技能職：１０００人 この技能職が主に高校新卒者です。 ②：同じ大卒でも総合職採用と一般職採用に分かれる。 総合職採用はエリートコースなので比較的高給ですが、一般職採用は高卒５年目（同い年）と大体同じ給料水準です。（大学の学費が無駄？） 企業は「能力」に金を払うのであって「学歴」なんぞに金は払わない。「大学に行きさえすれば良い就職が出来る」なんて大嘘ですよ。駄目大卒は「４年歳食った高卒」（高校新卒より劣る）扱いですよ。 ③：〉大卒は優遇される… 優遇されません。「優秀な大卒」のみが優遇されるのです。大卒なら優遇されるなどというデマを鵜呑みにした「欲に目が眩んだ人間」が、無闇矢鱈と大学に行って多額の学費を払って残念な事になるのです。 ④：〉大学中退… やむおえない事情があったというのでなければ、基本的に大学中退は就職には不利です。正社員採用の場合は、社員教育をしなければならないので中退をするような「根性無し」は何時辞めるかわからないので採用したくありません。例え、Ｆランでも卒業したとすれば中退よりはるかに評価が高い。 昔から『孟母・断機の教え』という教訓があるでしょう。江戸時代なら寺子屋でも教えていた事です。 中退をしてしまったなら、面接の時に相当根性を示さないと企業側は採用するのを不安と思うでしょう。 〈参考〉 『孟母・断機の教え』：孟子が学問を投げだして家に帰ってきた時に、孟子の母親が織っていた布を断ち切って「学問を途中で投げ出すとはこういう事だ」と諭した故事。（大事な事は、途中で投げ出してはいけないという事）