工業高校生です。

就職試験に落ちて、大学進学（指定校推薦）に切り替えることは不可能ではありません。 ただし、様々な問題がクリアした条件付きとなります。 あなたが愛知県内の公立高校工業科3年生という仮定で説明します。 高校3年年次から進学コースと就職コースに分かれ、同じクラスでも履修教科に差が出ていると思います。 つまり、若干ではあるが進学コースと就職コースでは評定に差が出てしまっているということです。 理由としては、就職試験を受ける際に評定平均3.0以上でないと話にならないので、就職コースの3年次1学期評定は甘くなる（評定の嵩増し）傾向があるのです。 つまり、評定平均を上げようとするなら、就職コースが断然有利となります。 その為、7月に行われる三者懇談で、就職コースの学生には推薦入試の辞退を、進学コースの学生には就職試験の辞退を念書を通して確約させています。 三者懇談後に学校側は第一志望を整理し、学生の進路に応じた内申書を作成していきます。つまり、進学と就職では内申書の形式が異なっているのです。 この時、指定校推薦枠や企業求人枠の整理も行い、惜しくも枠から外れてしまった学生には第2希望、第3希望・・・を個別に聞き取りします。 そして、9月1日には再度の意思確認を行い、この日を最終進路決定日となります。要するに9月1日以降は学生の都合で進路変更は出来ません!!ということです。 あなたの場合、「就職試験に落ちたら指定校推薦に切り替えたい」ということですが・・・・・・ 愛知工業大学 指定校推薦出願期間 10月2日～10月6日 名城大学 指定校推薦出願期間 10月17日～10月26日 ・・・・・・の期間内に、内申書＋学校長推薦書＋自己推薦書、の提出が出来れば受験することが出来ます。 ただし、指定校推薦枠に空きがあった場合に限ります。既に枠が埋まっていた場合、幾らあなたの方が評定平均が良くても枠に入れません。 それと、高校側が進学への変更を応じてくれるか？否か？という問題もあります。 7月の三者懇談以降、担任の先生は夏休みの殆どの時間を内申書作成に費やします。それを9月末～10月に覆すのですから。 この時期の担任の先生は通常の授業を行い、就職試験や推薦入試の諸作業を行って多忙を極めています。そこに、新たに進学用の内申書を新規で作成するのです。 そもそも土壇場での変更をさせない為の念書を三者懇談で取らせているので、高校側が変更を応じなければ指定校推薦は出来ない!!ということになります。 もちろん家庭の都合（金銭的な理由）で進学から就職に変更という場合は、高校側は変更に応じてくれますし、担任の先生も内申書を直ぐに作成してくれます。 しかしながら、就職から進学に変更というのは自己都合となるので、高校側が必ず応じてくれる保証はないのです。 名城大学や愛知工業大学の指定校推薦を狙えるということは、あなたの評定平均は4.3以上あると思います。 おそらく第一志望の企業はトヨタ自動車などの超一流企業だと思いますが、仮に名城や愛工大に進学しても首席で卒業しないとトヨタ自動車に入社出来ません。卒業生の殆どが中小企業への就職です。 要するに、工業高校での成績上位者は高卒で大企業に就職した方が結果的に良いと思いますよ。総合職に拘るのなら大学進学ですが。