メディア？・マスコミ関係の仕事は、よく全学部応募可能ですが、出版社に建築学科の学生がエントリーしても合格する可能性はあるのですか？

角川などの大手出版社は、採用者1人対して1万人レベルのエントリーが集まります。一人一人とお会いして個性がどうのとやっている余裕はありませんから、筆記試験でふるいをかけます。偏差値40レベルの大学に通う大学生と東大生が同じ問題を解いたら、東大生の方が高得点になるのが道理というもの。どうせ採用するなら、得点の高い人間を選びたいのが、会社というもの。その結果、高学歴の人間ばっかりが集まるわけです。正直、学部や学科で有利になるほど甘い倍率ではありません。東大に現役合格するより、倍率は高いんじゃないかと思います。 なぜ20歳までフリーターだったのか、なぜ安定したいという理由で建築学科だったのか、出版社は安定していない斜陽産業だがそれでもいいのか、本や漫画やアニメが好きなら、書店やショップでもいいんじゃないかとか、そういうのは絶対に聞かれます。それを撥ね付けるほどの強い意志があれば可能性は0ではないですが、そもそも筆記試験に合格しなければ可能性は0です。 学歴の高さは、学力の高さ、学習能力の高さ、知識量の多さとイコールです。学歴の高い人が採用されるのではなく、頭がいい人が採用されるんです。そもそも角川の採用なんて、毎年1人とか2人ですよ。たとえ東大京大一橋早稲田などの有名大学出身者でも、ほっっっっとんどの人は受かりません。