株式会社講談社の質問・相談
、雑誌を毎月買って読むようになりました。それから、ファッション雑誌の編集者にとても興味を持つようになりました。 いろいろ調べたのですが、よく分からなかったことを質問させて頂きます。 まず、高学歴な方が出版社にしても編集プロダクションにしても採用してもらえる率が高いことはわかりました。わたしは学力には自信があるので、頑張ってmarch以上の大学を目指したいと思います。 それから、大学の学部は関係ないこと。 出版社に入社できてもファッション雑誌の編集部につける可能性は低いこと。違う部署に行くこともあること。そもそも「ファッション雑誌の編集者」という採用のされ方はないこと。どの編集部でもやっていけるような人が求められること。 また、編集プロダクションから入った方がファッション雑誌の編集にたずさわれる可能性が高いこと。 でも、編集プロダクションは未経験者や新卒はあまり採用しないこと。 ここまでが得た知識です。間違っていたら指摘をいただけると嬉しいです。 では、可能性の高い編集プロダクションに入るには経験が必要とのことでしたが、どのようにして経験をつめばいいのでしょうか? 出版社から入った場合、どのような人なら可能性低い中ファッション雑誌の編集部にたどり着くことができるのでしょうか? また、仕事の内容を具体的におしえていただけないでしょうか? その他にも何か足りないことがあればプラスで回答して頂けるとうれしいです。 最近目指し始めたばかりでよく分からないことばかりですが、本気で目指しています。詳しく教えていただけると嬉しいてす。
編集プロダクション(以下、編プロ)の出身で、某有名誌の編集者をしていた時期もあります。 今は編プロの経営者をしながら、フリーの編集者兼ライターとして活動しています。 相談者さんは中学生ながらよく調べていると思いますよ。 そのうえでいくつか補足的にアドバイスさせていただきます。 まず、「編集プロダクションから入った方がファッション雑誌の編集にたずさわれる可能性が高い」という点ですが、これは「ファッション誌を扱っている編プロというのが事前に分かる場合」です。 編プロの場合、自社ホームページに仕事で携わっている媒体を紹介しているところもありますが、それが毎号で現在進行形なのか過去のことなのかは分かりません。 もし私が相談者さんの立場であれば、「ファッション誌をやりたい!」という気持ちは一時封印して、とりあえず分野関係なしに雇ってくれる編プロを探します。確かに、経験者ばかりを採用しているところが多いですが、未経験者を採用する編プロも意外とあります。ちなみにウチは僕自身が未経験で採用されたこともあり、募集の際は毎回「業務経験不問」「学歴不問」にしています。 次に編プロに入社することができた場合ですが、2~3年がむしゃらに働いて辞めます。この間に培った経験を生かして転職、またはフリーライターとして独立します。 転職は出版社の編集者、別の編プロになりますが、キャリアアップであれば出版社、給料が安くても自分がやりたい媒体で仕事がしたければ別の編プロ、といったところでしょうか。この時点では経験者になるため、転職はかなりしやすくなっているはずです。 ただし、ファッション誌で仕事ができる可能性の高さでいえばフリーライターでしょう。新人でも編プロ出身者なので仕事のノウハウはある程度わかっていますし、あとはファッション誌編集部に片っ端から営業をかけます。 ちなみに月刊誌の場合、雑誌の発売日前後は業務に比較的ゆとりがあり、この時期に会ってもらえるように逆算してアポイントを取ります。 で、編集部への営業の際ですが、自分なりに考えたその雑誌向きの特集案の企画書を持参します。なかなかありませんが即採用の企画があれば万々歳、採用される企画がなくても熱意を買ってくれ、何か仕事を回してくれる可能性があります。 もしくは編プロ時代、懇意にしていた編集者にファッション誌の編集者を紹介してもう、という方法も有効です。 仕事を通じてある程度仲良くなった編集者には、「できればファッション誌で仕事がしてみたい」といったことを話しておくのは有効です。 例えば、その編集者がファッション誌編集部に異動になる可能性もありますし、ファッション誌編集者の同僚に「誰か若いライターいない?」と相談を受け、自分のことを紹介してくれるケースもあるからです。 講談社や小学館、集英社、光文社など大手の出版社は、ファッション誌だけでなく男性週刊誌やビジネス誌、各種ムック本、書籍など幅広い分野の雑誌を扱っています。 そのため、「ファッション誌を扱っている出版社で仕事をすること」を当面の目標に設定することは有効です。 あとはファッション誌で仕事をするうえでアドバンテージになりそうのは「モデル経験者」。無名でもモデルをしていた、というのは大きな強みであり、「元モデルのライター」というのは大きなセールスポイントになります。もちろん、容姿的な制約があるため、モデル事務所への登録が可能な場合になりますが。 もしくはパリ、ミラノ、ロンドン、ニュータウンの四大コレクションをすべて現地で見てきた、というのは経験としてはアリでしょう。いずれも一般人がチケットを入手するのは事実上不可能ですが、コレクション期間中は複数のブランドが同日同時刻にイベントを開催するため、なかには招待客が思ったほど集まらないところもあり、そういう場合は一般客を入れることもあります。まあ、会場に入れなくても開催期間中は一種のお祭りなので、他の一般客と有名ブランドのコレクション会場の入口に陣取って雰囲気を体感するだけでも大きな経験です。 あと、アジアでも台北や香港、上海、バンコク、シンガポールなどは、ファッション的に洗練されている人が多くて侮れません。足元である日本に目を向けることは重要ですが、同時に海外に目を向けることも必要だと思います。 あとはSNSなどを通じて、世界中のデザインやファッションを学んでいる人、そういうのが好きな人と交流を持つとか。そのためには語学力を身に付ける必要がありますが、日本に興味がある人を探せば、お互いカタコト同士でもコミュニケーションは成り立つはずです。 長文になってしまい、読みにくいところがあったかもしれませんがご容赦ください。将来を考えるうえでの参考になれば幸いです。
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