アニメ業界について質問です。 最近MAPPAのアニメーターが呪術廻戦のスケジュールについて愚痴をこぼしていたのが話題になりましたが、やはりアニメ業界はどこもブラックなんでしょうか？

MAPPAも徐々に正社員は増えてきてると思いますし、他の会社も正社員化進んでるので待遇は良くなってますよ。 ただ、正社員になると過度な残業禁止なので結局終わらないんですよ。 そうすると最後の方にガーッとフリーランスかき集めて終わらせる事になったりします。 良いところもあり、悪いところもあり。 ゆるゆる変わってきてますよ。 呪術に関しては最後の数話は殆ど一週間で作ってたようですし。 あれはちょっと普通じゃなかったです。 5〜6年前に1週間半しかない作品をやった事はあります。 通常のアニメは1話30分を3ヶ月半〜4ヶ月で作ります。 1週間半しかないと、やれる事としては作画監督が全員で直原です。 直原とは、レイアウトラフ原、原画作業と分けますが、その行程を一緒にやってしまう事です。 確実に終わらせないと放送が落ちるというプレッシャーでやってる時は怖かったです。 が、意外と良い動き、良い絵になってました。私の所は。 それより更に時間が無かったとすると想像するのも怖いですね。 通常3ヶ月程の行程を４日に凝縮するんです。 度胸はつきますけどね。 アワアワしてる経験不足の若い制作さんに「終わるから大丈夫。本気でヤバい時はこんなもんじゃない」と言ってあげられます。 次の呪術の時は改善すると上が約束してくれたと、Xで誰かが書いてたのを見たような。 アニメ産業は海外展開が進んで、日本でも数少ない成長産業になってますので。 スケジュールの面でも改善が欲しい所です。