同一労働同一賃金について質問です。

長澤運輸事件のようなご質問ですね。 この判例では、 １、職務の内容 ２、職務の内容及び配置の変更の範囲 ３、その他事情 について総合的に考慮されます。 １，２、について正社員と嘱託社員に差が無い （全く同じ勤務の場合）としても ３、その他事情 について幅広く考慮されます。 つまり定年後再雇用であることを考慮すれば 定年制の下における無期契約労働者の賃金体系は、 雇用する労働者を長期間雇用することを前提に定められたものと されることが少なくないと解され、対して定年退職者を 有期労働契約により再雇用する場合には、長期間雇用することは 通常は予定されていません。 また、定年退職するまでに無期雇用労働者としての賃金を 受けてきた者であり、一定要件を満たせば、 老齢厚生年金の支給も予定されていることから、定年退職後に 再雇用される有期契約労働者の賃金体系の在り方を検討する際 基礎となるものと考えられます。 この制度は会社の判断によるところですが、おそらく 上記の判例と同じ判断にいたると思われますので、 正社員と同一賃金になる可能性は低いと思います。