一般社団法人へ転職を考えております。ただ、株式会社でしか働いた経験はありません。株式会社と比較できるものではないのかもしれませんが、一般社団法人のほうがいい点悪い点を教えていただけますでしょうか。

株式会社と比べた場合、社団法人の唯一あるよい点は、その社団法人の「目的」が自分のやりたいことと一致していた場合にやりがいがある…という事だけです。 もしかして、社団法人は役所に近いもの、身分は公務員に近いものとか思ったりしていませんよね？ 社団法人というのは、「特定の目的」のために、会員が会費と労力を持ち寄って、限られた目的達成のためだけに活動する民間団体で、原則的には営利を目的とするものではありません。 公益認定をされている社団法人は事業内容などが役所によって厳しくチェックされた上でできていますが、一般社団法人はかなりゆるくて質のいい団体もインチキ極まり ない団体もまぜこぜの状況です。ですから、「一般社団法人はどうでしょう？」といわれれば、株式会社と同じそれぞれ個々の団体の目的や理念で全部違います。 財務的には、団体の性質上多くの資産を持つことができないので、一般的には営利企業で言う自転車操業の状態です。 どのような職で転職を考えているのかわかりませんが、その団体の目的達成に直結する知識や経験、能力などを持った専門職として就職するなら楽しいでしょうが、専門職や会員を支える裏方の事務で、その団体の目的に興味さえないとしたらちょっと当てが外れると思います。 いすれにしても、一般社団法人でもまともなところであれば定款、役員、予算・決算書、財務諸表、事業計画・報告などを公開していることが多いのでそれを一読して自分にとって良いか悪いか判断するべきです。