給料制とは、毎月固定給ということでしょうか? という意味なら、ごく少数ながら存在します。 ただし、入社時から即固定給のところは事実上存在しないと思います。 入社後、しばらく(2~3年)して戦力になることがはっきりした後、固定給の正社員になる会社は、京アニやJ.C.STAFF等、いくらかは存在しています。 但し、厳しいノルマが課せられる他、逆に一定以上の腕前のある人なら、会社の正社員として固定給に甘んじるよりも出来高のほうが稼げるので、結局そっちを選ぶ人のほうが多いです。 なお、固定給とは別の話ですが、大手の会社ではその多くで、新人の生活支援のために最低保障給を設ける、あるいは月3~5万程度の支援金を出来高とは別に与えるなどの施策のある会社があります。 また、中堅以上に対しては、「拘束費」として一定金額を毎月支払うことがアニメ業界においては広く行われています。 事実上、作画監督クラス以上のアニメーターは、ほぼ全員どこかの会社と拘束契約を結んでおり、一般に5万~20万くらいの額を単価とは別に請求しています。 これも幅広い意味では月給にあたるのではないでしょうか。 これがあるため、中堅以上になってしまうとアニメーターにとって固定給のメリットは無い(どころか足枷にしかならない)ので、固定給の制度そのものが業界に根付かない原因になっています。
有りますよ。 固定給で募集している会社は専門学校などに求人が来ます。 就職活動の時期は求人がきた会社のリストが廊下に張り出され、どこの会社に入れるか、学生が担任と相談して決めるという感じでした。 20~30社のうち6~7社位は固定給で募集してましたね。金額も7~16万と幅が有ります。 私が就職活動したのはもう10年以上前なので具体的な名前は言えません。いまも固定給とは限りませんので。 私も友人も固定給の会社に入りましたが、新人で動画が100枚位しか描けなくても~10万程は頂けました。それでもほんと最低限の生活でした。 拘束料の話をされている方が居ますが、10年程前まではTVの作画監督レベルでは出来高仕事が殆どでした。 拘束料という特別待遇のアニメーターは、TVならメインアニメーターのみ、殆ど劇場レベルを描ける作画監督や原画さんのみでしたね。 金額も10~30万とそれほど高くなかったと思います。 ここ数年で作品数が増えて、作画さんを確保するためにTVシリーズでも拘束や半拘束されるアニメーターが増えました。 「え?この人が?」という私のような普通レベルのアニメーターにも多いです。 元から劇場クラスに上手かった人達は、更に金額がアップし30~60万貰ってる人もざらです。 しかし作品数が減れば、中途半端なアニメーターは拘束半拘束も外されて、全体の賃金は下がってしまうでしょうね。 固定給の制度が根付かない原因は、アニメの人件費を安く抑えるためですよ。 その為の出来高制です。 拘束も半拘束も口約束だけで成立してしまう、いつ外されるかわからない不安定で不確定なものです。 アニメ会社は作品数や流行りに景気が左右されるので、上手くなるかも分からない社員を抱え込む余裕がないんです。 不安定の水商売には変わり有りませんね。
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