仕事はあるかと思いますが、物流業界が人手不足といっても、大型車であって、軽自動車運送業は過当競争なのが現実です。 去年の10月に、軽乗用車でも黒ナンバーを取得出来るように規制緩和されており、誰でも軽自動車で簡単に開業出来るようになりました。 それにより、小遣い稼ぎ程度の副業による人達により、価格競争などが心配されます。 赤帽について多少は情報を集めてはいると思いますが、赤帽は、赤帽軽自動車運送協同組合(法人では無く組合です)とフランチャイズ契約をしますので、毎月、1万2千円の組合費を支払わなければなりません。 赤帽組合への加盟金は、約38万で、更に始めるにあたっての様々な準備費用に15万、その他FAXやパソコンなど必要な事務用品、荷物を固定する道具類等々、色々そろえると、最終的には約100万位は掛かります。それに車両代(スバル指定車両)が、140万~170万位(値引きは一切ありません、赤帽本部へのバックマージンがあるため)は掛かります。 赤帽に新規加入された方は、半年間、自身の住んでいる県内の赤帽支部・配送センターから優先的に仕事を回してもらえますが、今はコロナ不況ということもあり、1日1件程度で、必ずしも毎日あるわけではありません。 また、仕事を回してもらった場合、手数料として、売上の15%が差し引かれます。 加盟後、半年過ぎますと他の赤帽と同じ扱いとなりますので、その期間に顧客開拓なり他の赤帽オーナーから仕事を回してもらえるよう、営業活動をする必要があります。 しかし、顧客開拓といっても、既に古くから赤帽を営んでいる赤帽オーナーに開拓し尽くされていることが多く、顧客を持つには、殆どは、他の赤帽オーナーが年齢等を理由に廃業した時、その方から譲り受ける(引継ぐ)こととなります。 その為には、その赤帽オーナーの下請けとして辛抱強く付き合っていくこととなりますが、それでも必ずしも譲り受けられる訳でもありません。その赤帽オーナーも幅広く赤帽同士の付合いがありますから。 後は、自身でホームページを作成して、地道に顧客を作っていくことになります。 顧客も無く、赤帽車をローンで購入した場合、売上金額の約45%~50%は様々な経費で消えます。今はコロナ不況もあり、赤帽を始めたばかりのオーナーなら、1日に1万~1万5千円位かと。ひと月で売上が40万位いけばかなりいい方です。そこから経費を引けば20万程度。 運賃について、赤帽は距離制運賃を採用しています。例えば70㎞の配達をした場合、売上は¥14,850-です。70㎞距離を走るのに、約2時間~3時間は掛かります。配達が終わればカラ荷で帰ります。往復140㎞、それに自宅までの距離も時間もあります。また、荷物の積込みと荷下ろしの時間、30分から、荷物量が多ければ1時間以上は掛かります。スムーズにいっても、全体で6~7時間は掛かります。 先ほど説明しました経費を45%と考えた場合、手元には¥8,200-位になります。時給計算に換算すれば、¥1,170~1,370-になります。そこから、健康保険料などの税金を払うわけです。 なので赤帽は、他の収入源ともいえる年金、これを受給している高齢者オーナーが多いのです。
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