高卒と大卒で生涯所得が多くなるのはどちらなのでしょうか？

○公式の生涯賃金の統計の数字があります。 資料：独立行政法人労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計２０１４」（男性・転職なし・残業代含む・退職金含まず） 大規模企業（１０００人以上） 大卒：３億１２６０万円 高卒：２億７０３０万円 中規模企業（９９９～１００人） 大卒：２億４７８０万円 高卒：２億２７１０万円 小規模企業（９９～１０人） 大卒：２億１９９０万円 高卒：１億９６２０万円 ※このように生涯賃金は「学歴」より「企業」によって大きく違います。それゆえ、同じ大卒でも大規模企業と小規模企業では約１億円も違います。また、福利厚生の段違いです。だから、皆一流大企業を狙うのですよ。 ですから、一流大企業の大卒採用レベルは物凄く高いのですが、反面、高卒採用レベルはそれほどではないので、【賢い】工業高校等の成績優秀者は〔しらばっくれて〕高校新卒「指定校求人」で一流大企業に就職します。（ずるいぞ～～～～！） ○今は、小規模企業の正社員にすらなれない大卒が沢山います。文部科学省の「学校基本調査」によれば、昨年３月大学を卒業した者の内、１０万５２７９人がフリーターや非正規、無職です。大卒でもフリーターなら生涯賃金は大規模企業の男性正社員の１／３ぐらいですよ。 もちろん、大規模企業の大卒総合職が一番良いのですが、大企業に総合職で就職できる大卒なんて僅かですよ。最近は大卒でも、実質高卒待遇の一般職（実務職・専任技術職等）採用もあります。 参考：「指定校求人」企業が高校を指定して求人を出す制度。〔公募〕ではないので公募の募集要項には載りません。だから大企業は高卒を採用しないと勘違いしている人が多くいますが、実は大企業も多数の高校新卒者を採用しています。