三井金属エンジニアリングのウィート管（＝高密度ポリエチレン管？）、配水用ポリエチレン管、水道用ポリエチレン管（二層式）の違い、メリットデメリットを教えてください。 また、ウィート管

三井金属エンジニアリングのWEET管は、アラミド外装ポリエチレン管です。アラミド繊維外装により、一般のポリエチレン管より高圧に対応可能です。また、最外層は紫外線防御の低密度ポリエチレンです。このように元々多層ですから一層、二層という質問は間違いかと思います（WEETではなくWEには一層管と二層管があり、二層管は内面が白色。下記の低密度ポリエチレン二層管同等、塩素剥離に対するユーザーの過敏な拒否反応に対応したもの）。原管は高密度ポリエチレンです。橋梁添架などによく使用されています。巻物もありますが、巻き癖がひどいため、善し悪しです。寒冷地向けには凍結防止層が加わった製品もあります。デメリットは高価である事。後は、材工販売が多く、工事費が意外と高い事。積算比較時には注意が必要です（必ず工事見積もりも取るべき）。 配水用ポリエチレン管は、水道本管を主なターゲットとした高密度ポリエチレンの一層管で、日本水道協会規格品（150ミリまで）。協会規格品ですから、定期的な水道協会検査を経て出荷される安心感から、水道用途の配水管として使用されているポリエチレン管のほとんどは、こちらです。青色と規定されています。このパイプにも、さらに黒色の低密度ポリエチレン外装したものがあり、添架にも使われます。WEET管より耐圧性能は低目で、常温で1.0MPaが日本水道協会の規定（安全率高め）との事です。一般用途では1.6MPaまで。同じ耐震管でくくられるダクタイル鋳鉄管のNS,GX管より安価で長寿、軽量のメリットがあります。電気融着によるEF継手により継手部は溶かして一体化するため漏水の危険性は無いです。施工性も良いのですが、デメリットは、まだ日本水道協会規格品になっていない大口径については、施工性が良いとは言えず、ダクタイル鋳鉄管の方が安価でもあります。 三井金属エンジニアリングの場合はWE管が相当し、互換性もあるります、協会規格品ではないため、水道用途では避けられる傾向にあります。 積算は建設物価での単価と水道必携の歩掛かりを利用。掘削幅はダクタイル鋳鉄管GX向けの改定時に一緒に550㎜とされましたが、500㎜で問題ないとの話（配ポリの協会）でした。 黒色の低密度ポリエチレンがを被せた露出配管用の製品も各社から出ています。三井のWEET管より耐圧性能は落ちるが、安価で水道協会規格品であることが特徴です。 ポリエチレン二層管は、給水用で50ミリ以下に沢山使われています。金属継手（冷間継手）による簡単施工が特徴です。低密度ポリエチレン管で、黒色の外側と白色の内側の一体的な二層構造。水道水に接する部分は、カーボンブラック起因の塩素剥離を防止します。耐震管に規定されていないため、近年は先の配水用ポリエチレン同様の青色タイプの高密度ポリエチレン管（融着タイプ）も普及してきています。コストは同等も、デメリットは融着工具。慣れが必要です。