現在10代後半の学生です。将来アニメ制作進行について将来的には監督なんかをやりたいと思っています。

アニメ「SHIROBAKO」全盛期のころは制作進行から演出に転向して演出業務のイロハを学び、そしてアニメ監督デビューという流れはありましたが、最近は制作進行上がりの演出が全く役に立たないというのが分かっていますので、監督になるというのは難しいです。 知っていて欲しいのですが、アニメ監督を目指すには絵コンテが描けて演出の仕事が出来ないと話になりません。 演出の仕事は何だ？というと、絵コンテを描く、原画マンの描いた原図のチェックと修正、上がってきたアニメ背景のチェックなど、作画監督クラスの画力を必要とするものばかりです。 問題としている点ですが、制作進行から演出転向を希望される方はほぼ100％演出としての原図や背景チェック、および修正指示を入れる画力を持っていないということです。 ですから普通演出というのは、アニメの高い作画能力を身に付けている作画監督補佐や作画監督クラスが転向する専門職として扱われますので、絵描きのど素人である制作進行が演出に転向して仕事が出来るものだと簡単には思わないほうが良いです。 確かにアニメ「鋼の錬金術師」「ガールズ＆パンツァー」の水島精二監督やガンダムシリーズ全般を手掛ける富野由悠季監督は全く絵を描けませんが、原作を書いたり蓄積されたアイデアが豊富だったりと、監督に必要な非常に高いスキルを持っている稀有なお方なので、これを当たり前に思って考えないほうが良いです。 これらを踏まえた上でアニメ監督を目指して制作進行に入りたいんだというのならば、A1もしくはIGに赴いてその熱意を伝えたら良いじゃないですか。 ※願書を提出する程度でしたら未経験者だけに不採用になる可能性が高いので、直接アポを取って熱弁をふるってみてください。 面接者を説き伏せることも出来ない人間が、A1もしくはIGで演出を経てアニメ監督になるというのは到底無理な話ですからね。 正直7年後の年齢など気にしてもしょうがないですし、本当に強く願うのならやるしかないでしょう。 そして運よくチャンスをいただいても「アニメ監督をやりたい」といいつつも、与えられた仕事すらきっちりこなせないようならダメです。 絵が描けないわけなのですから、それを補うだけの仕事をしなきゃ評価されることもなく干されて仕事を失います。 制作進行→演出補佐に転向して演出の勉強→演出→アニメ監督というのは本当に並大抵の努力では出来ないということを念頭に置いて活動してください。