大卒と高卒だったら、大卒の方が待遇がいい会社に入れますよね？

高校新卒に限って言えば、待遇のいい会社に入れるのは高卒の方です。 つまり、同じ一流大企業に就職しようとした場合、高卒採用基準より大卒採用基準の方がはるかに高いので、高卒の方が容易に一流大企業に就職できます。 注意：高校新卒で大企業に就職する場合は【非公募】の「指定校求人」に対する応募なので求人が表に出ませんが、製造業を中心に多数の求人があります。よく勘違いする人がいますが、【公募】の大企業の募集要項に高卒が無いのは〈募集方法が違う〉ためであって高卒を採用しないという訳ではありません。 例えば、トヨタ自動車の場合なら高卒は工業高校のトップレベルで就職できますが、大卒は旧帝院卒の中でも特に優秀な者レベルです。 しかも、生涯賃金（男性・転職無し）は大卒と高卒を比較した場合、１～２割ぐらいしか違いません。 ＊参考資料：大規模企業生涯賃金（ユースフル労働統計２０１４） 大卒：３億１２６０万円 高卒：２億７０３０万円 （※小規模企業大卒は２億１９９０万円） だから、工業高校などの賢い生徒はしらばっくれて高校新卒で大企業に就職します。ある工業高校の前校長など「無駄な進学をしない校風」とさえ高校公式ＨＰで言っていますよ。 もっとも、高校新卒でそれなりの大企業に就職するには評定平均が４．３～４．５ぐらい必要です。ですから、工業高校の生徒達は「成績が悪くて大企業に就職できなかった者が大学に行く。」とさえ言う場合があります。 要するに、大卒も高卒も優秀なら一流企業、大卒も高卒も残念なら「残念」という事です。 よく大卒なら応募資格「大卒以上」の企業を受けられると言う人がいます。確かにそのとおりですが、しかし「受けられる」と「採用される」は違う日本語ですよ。