ＩＣＵと東京外国語大学の就職はどちらが良いのでしょうか？

ICUに悪い大学というイメージはなく、「外国語学部卒業者」の枠組みで、東外大、ICU、上智大学外国語学部を一括りにし、「我が社の適性にあった人がいれば採用する」（＝いなければ採用しない）という方針の会社が多いと思います。 とはいえ、実のところ、日本を代表する大企業は、国立＞私学と考えているところが多いと思います。前世紀の古い話になるので直接の参考にはなりませんが、就活で私（東外大）とICU、上智の学生さんが同じ部屋で面接を受けることになりました。面接官は私の真正面に座り笑顔、私学出身者は横目でチラ見するだけ、事実上無視するという失礼な対応をとった会社もありました。 このあたりは社風というか、その会社の人材育成の基本的な部分にかかわってきます。その企業なりに何か考えがあって、そうしているのでしょう。 質問者さんは、採用された実数で比較していますが、ICUは小さな大学で、卒業生の総数がとても少ないです。「就職数／卒業生の数」で割合を出して比較してみてはいかがですか？ 卒業生が少ないということは、学閥面で弱いことを意味します。実力自体に大きな問題はないものの、知らず知らずのうちに排除されているという可能性は、もちろんあります。小規模大学出身者が共通に抱える問題ですが、よくある話として切り捨てられやすい。 就職を心配するとき、大学のランキングも重要ですが、あなたの個性がとても重要です。明るさ、作業の速さと正確さ、落ち着き、大胆さ、リーダーシップ性などなど。そもそもあなたは商社向きの性格なのか。トヨタ向きの性格なのか。 いずれにせよ、民間企業にとり、外国語学部とか教養学部というのは必要性・インパクトが小さいので、学生時代の過ごし方が鍵になってきます。東外大やICUのような環境で、キャンパスにしがみついて良い子で4年間を過ごしてしまうと、就職であぶれやすくなります。企業が関心を持たない事象を勉強しておいて、就職できないと愚痴をこぼしても、始まりません。このあたり、大丈夫ですか？