八千代工業について質問です。

有報を殆ど読んでいないから、状況はよく判らないのだけど、前提として｢規模がデカけりゃ、上場して当然｣という発想は、一旦脇に置いて下さい。この点は、経済･経営系の学部に在籍している者であれば理解は出来る筈なんだけども、｢上場の目的は何だ｣という話です。 例えば、菓子メーカーの｢カルビー｣。あれだけの規模を誇りながら、東証に名乗りを挙げたのは数年前です。規模でいけば、30～40年ほど前にそうしていていも不思議じゃない。事業計画との整合性、という話。 貴殿が挙げた企業は、元々本田技研の下請け的存在で、本田技研の海外展開に伴って、歩調を揃える様に海外進出を図っていた様だから、ポイントとしては、その資金調達の為に公開の道を採った、という処でしょうかね？勿論、アナウンス効果もあるのだろうけれど、店頭登録/公開の時期を考えると、オーナー企業によく観られる｢キャピタル･ゲイン｣を狙った部分もあるでしょう(笑)。 資金調達･アナウンス効果･(その後の)株主対策等を考えると、その目的に拠ってどの市場を使うのか、という判断は変わってきます。そこは、有報では掴めない部分。ただ、｢公開することが正義｣みたいな安直な発想ではダメ、という話です。各地の地場企業でも、上場資格は具備しているにも関わらず、非公開のスタイルを採っている処も有るし、大企業の関連先でも、経営方針の絡みで、敢えて公開しない処も有ります。業界情報など、色々なデータを見比べながら判断して下さい。