ネットではワタミと言えばブラック企業の代名詞みたいに言われてますが、実際にもそんなに劣悪な労働環境なんでしょうか？

う～ん、元々外食産業自体が、以前からその様な傾向(低賃金で済むバイトを大量投入する)が有った訳ですが。但し、例のバブル時には、賃金を上げることに拠って店舗にそこそこ人数を投入していくことが出来たのだけど、バブルが弾けた後は今の様な低賃金+少数投下に拍車が掛かったんですよね。特にチェーン店方式の処は、各店舗の厨房は殆ど加熱+開封程度の作業で済む様になっていますのでね(調理加工済みの食材が、各地に在る加工工場から配送されてくる)。外食チェーン店の処は、大抵同じ環境に在ると考えて下さい。 当時は、低価格志向が強かったですから、工場に拠る大量調理加工で原価コストをダウン、店舗では簡単な作業で済ませることで低賃金+少数のバイトで運営可能、なんていうビジネスモデルが出来上がってしまったんですね。元から低賃金のバイト無しでは成立しないモデルですから、この様な状態になるのは当然の帰結なんです(ファミレス辺りは、もっと早くから店舗閉鎖等を行なっていた)。ただ、ファミレスと違って、元々｢低単価+設備の高級感を必要としない｣居酒屋については、さほど消費者離れが観られなかった故に、今まで表面化することが無かっただけです。 土台自体が、非常に無理が有るビジネスモデルなのだけど、大学入学者の急増などに拠って、その様な環境に大卒者が入り込むことになったりもしています(30～40年ほど前であれば、大学へ進むことなど考えられなかった者達が、大量に大学へ進んでいる)ので、余計にスポットライトが当てられる状況にもなっているのでしょう。また、その様なモデルを作り上げた者に対して、｢カリスマ経営者｣の様な評価を与えている馬鹿(自分の周囲を観る限り、この様な奴らは、大抵が企業経営の中枢に携わったことが無い無能者が多い)が数多く居ることも、原因の一つだと思います。