ブラック企業はなぜあるのでしょう？ 有名なとこならワタミとかです。 社長や一部の社員もある程度は真面目にやってるんでしょうが、なぜやっていけてるのかわかりません。 原理というか、理由が知ってみたくなっ

これは飽くまで要因の一つとなります。しかし個人的にとても大きな要因だと思っています。 会社でコスト削減を行う一番手っとり早い方法が、人件費削減です。 労働者の賃金をがんがん削減して店のサービスにお金をまわします。すると安さや良いサービスにつられお客はどんどん集まります。結果繁盛しても労働者に賃金として還元もしないため会社はどんどんお金を溜め込んでいくということです。 労働者はそんな会社を止めたくても辞められない。生きていくために、家族を路頭に迷わすことのないように。そんな労働者の弱みに企業はがんがんつけこみ儲けるのです。 この状況にさらに拍車をかけるのが国の社会保障サービスの不十分さです。日本の失業手当ての受給率はだいたい22%。期間は３～６ヶ月です。就職難で大学生が３年生から就活をして、１年半も就活に時間をさいても就職浪人が生まれるこの時代。この失業手当ての期間がどれ程短いかよく分かるのではないでしょうか？ しかもこの僅かな失業手当てでさえ貰えている人は22%だけです。 ヨーロッパにはブラック企業は殆どないそうです。何故なら失業手当てが充実しているから。ヨーロッパの平均的な失業手当ての受給率はだいたい80%～90%、日本の約4倍ですね。 ドイツでは失業手当ての給付期間は2年だそうです。2年もあれば転職のために生活を立て直す余裕が十分あります。つまり、辞めたければ簡単に会社を辞められるということです。少なくとも生活の心配をして会社を辞められないということはないです。 会社側も次から次へと社員に辞められたら困るためある程度労働者に配慮した雇用体制をとらざるをえません。だから国の保障が行き届いていればブラック企業は自然と潰れていくのが普通なんです。 つまり、ブラック企業が倒産しない原因の一つは国の対応のせいということになりますね。