21卒で就活に関する相談ですが、技術職でLIXILとYKK APと大和ハウスとセコムの4社でしたらどこの企業に入りたいと思いますか？いろいろ考慮した上で教えてもらいたいです。

セコムは分からないですが、住宅業界では新築需要が減少の一途を辿っています。 今までは自動車産業の次に政策的に守られて来ましたが、空き家問題や新築住宅地拡大路線によるインフラ維持問題を見て見ぬふりをするのも限界が近いです。 業界内ではシェア争いに勝ちつつリフォーム需要を新たに取り込めるか、外需を取り込めるかに企業規模を保てるか拡大出来るかがかかっています。 ここでミクロとマクロの視点では意味合いが変わってきますが、マクロ的に言えば企業規模が最も大きくグローバルで多角事業を持つLIXILが生き残る可能性が高いという事になると思います。ミクロ的に言えばLIXILの中枢事業であり既得権益が最も大きいトイレ事業に携わる事が出来るかというところになるかと思います。(転職前提スキルアップ重視の質問ではないと感じました) LIXILはM &Aで急激に大きくなりましたが、手当たり次第買った後には事業を合理化をするのが一般的です。いきなり工場閉鎖って事も全然あり得ます。中枢事業はトイレとサッシ。そしてトイレ以外は既得権益が小さい。トイレの既得権益というのは陶器製造によるものと言っても過言ではありません。Panasonicトイレの便器が樹脂製であるのはここ。 YKKAPについてはサッシ対決で言えばLIXILより勝ると思いますがそもそも日本のサッシレベルは低いのでリフォーム含めた内需で生き残れるか、大幅な技術躍進により海外勢と闘えるかどうかに全てがかかっていると思います。 大和ハウスは住設メーカーではなく住宅メーカーですのでより一層の業界内争いが起きると思います。近年の頼みの綱だった賃貸住宅スキームは今後も縮小するでしょう。このコロナ騒動で相当数の弱小工務店が潰れるでしょうから規模の優位で問題は先送りになるかもしれんが、根本的には住設メーカーよりは熾烈な争いになると思います。LIXILはアイフルホームをLIXILホームって事にいつでも出来ると思いますが、今更参入するよりは住設メーカーという立ち位置の方がリスクは小さいと判断しているのではないでしょうか。また、市場縮小により統廃合も進むと思います。とりあえず積水ハウスとセキスイハイムはまた統合されて圧倒的一位の業界リーディングカンパニーになると思います。 余談ですが大和ハウスは日本最大の土建屋と揶揄されています。当然社内と社外では違うでしょうが、個人的にはイメージが悪いです（笑）