大学進学者が相当割合を占め、ほぼ就職市場が大卒者で占められているというのに、高卒者の採用を続ける企業ってどういう意図があって高卒採用を続けているの？公務員でも、警察、消防、税務、かつての郵政職。

○企業経営者（特に製造業）に立場で考えれば良く分ると思います。 ＊欲しい人材 １：研究・開発職⇒一流大学院卒の優秀な理・工学修士 ２：営業・人事・経理・法務職等⇒地頭が良く専門知識を持つ優秀な大卒 ３：一般的な事務職⇒真面目で勤勉な大卒・高卒。但し、給料が安くても良い人間。（一般職・大卒でも実質高卒並の給料） ４：工場の現場でのマザー機能を担う技能職⇒地頭の良い高校新卒 ５：工場の現場での単純作業要員⇒景気の好不況時に労働力の調整が簡単に出来る大卒・高卒使い捨て労働者。 ◎「４」の理由：「鉄は熱いうちに打て」という言葉があるように、技能は２０代前後が一番技術を吸収し易い時期なので、企業としてはその大切な時期に自社でみっちり仕込んで一人前の職人にしたいという気持ちがあるのですよ。 大学新卒２３歳では「薹が立っている」という事です。デンソーの生産関連職の応募条件は「高校指定校求人のみ」ですよ。また、地元の高給で有名な優良技術系企業の社長曰く「一人前の職人になるには５年は必要。大卒は爺だから採らない」ですよ。 ○つまり、若さは大きなアドバンテージだという事です。大学に行くなら、高校新卒の若さというアドバンテージを超える優れた能力を大学で獲得しなければ「５」の使い捨て要員に一直線ですよ。企業は「学歴」なんかに給料を払いませんよ。 ☆注意：大企業から内定が貰える高校生はそれなりに頭が良く成績もかなり上位ですよ。高校新卒でトヨタレベルに就職できるなら日東駒専の推薦も蹴るでしょう。 当然ながら同じ高校生でも「怠け者」はどこも相手にしません。まあ、大卒も同じですけどね。