大学卒業後、集英社で漫画の編集者をしたいと考えている、4月から高3になる者です。現在、神戸大学、または同志社大学に入るために勉強を頑張っています。

集英社でもコミック誌でもないですが、某有名雑誌の編集者をしていた者です。 実際には門前払いというよりは、非常に高いレベルでの知識教養が求められるため、結果的にクリアできる人の大半が難関大の学生になっている次第です。 だから、結論から言えば筆記試験をクリアできるだけの知識教養があれば、面接までは進めると思いますよ。だから、大学名でのふるい落としはないです。もし本当にそんなことをしたら、週刊文春など他社の週刊誌に告発記事を書かれてとっくに炎上しています（笑）。 ただ、集英社だとプレエントリー段階で1万人以上を超えることは珍しくないため、エントリーシートは他の一般企業に比べて重要です。 短い文章で要点をまとめ、かつ読み手にわかりやすい内容にすることが求められます。集英社に限らず、出版社にエントリーしているのにこれができていない学生は意外と多いという話は聞きますね。 次に関西圏など他の地域の大学より東京の難関大が有利と言われている点につきましては、東京の難関大のほうが出版社などマスコミ志望の学生が多く、情報交換がしやすいという利点があります。また、業界に多数の人材を輩出しているところならOB・OG訪問もしやすいです。 あと、「女性誌以外でもジャンププラスであれば～」は集英社の人間ではないので分かりません。ただ、男性限定と言われているのは週刊少年ジャンプで、ほかのジャンプ系編集部は男性限定の縛りはなかったような気はしますが……。 でも、集英社は業界でもコミックの割合が多い出版社ですが、コミック担当以外の編集者のほうが多いですし、難関を潜り抜けても漫画編集部に配属される確率は決して高くありません。 それに漫画編集にこだわりすぎる人材は嫌がられる可能性があります。実際、他社で採用担当している知人は、そうした学生の多さに辟易していました（苦笑）。 心の中で漫画編集という希望を持つのは構いません。我々現場の人間でもそういうのはありますから。しかし、誤解されている方が多いですが漫画好きは、出版社の採用面接ではアピール材料になりません。 「漫画″も″好きだけど、本や雑誌が好き。編集という仕事に興味がある」というスタンスならいいと思いますが、漫画への思いが強すぎるのは逆にマイナスです。 集英社なんか1万人応募に採用10数人で、正直プロ野球やＪリーグのほうが入りやすいと言われるレベルです。優秀なのは当たり前で、それに加えて個性や創造力、人間性などを総合的に判断されます。ただ、傾向としてはガリ勉タイプの優等生は少ないイメージです。 まあ、ここまで採用率が低いと傾向と対策なんかもないに等しく、ゆえに学生たちを悩ましている一因にもなっていますけどね。 大変狭き門なのは承知の上だと思いますが、今後の参考に少しでもしていただければ幸いです。