http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160916-00002025-toushin-bus_all 企業や状況によって、必要な人財って変ってくるのでは?
何のためにこのネット上の例を挙げられたのかが判りませんが、面接を受けに来た学生さんがこんな質問をされても、私どもの会社では誰も「感心」しないし「関心」も起しません。いかにもリクルート雑誌が思いつきそうな記事だな程度のことですね。 私たちが最も求めているのは、私たちの会社を「儲けさせてくれる人材」なんです。 私が勤めていた会社は出版社です。 出版社と言うと、100人中98人までは「編集」が希望で応募してきます。でもねカメラだって必要だし、宣伝だって必要だし、本を売る事だって大切なことだし、会社の会計をすることだって屋台骨を支えているんです。 それらのどんな適性があるかを私たちは判断します。 今はどうかは判りませんが、私が選考担当をしていた頃は人気出版社だったので、採用数名に対して応募は数千名でした。それでも出版社ですからね、一人ひとりの書類について業者委託はせず、業者選考もせず、出来る限り沢山の方にお目にかかって1次・2次の選考を重ねて選抜をしました。 実際の300人程度の面接は第3次面接です。これを通過するのは100人程度です。 その後に筆記試験と小論文試験がありますが、これは余程の事がない限り全員通過です。 ここまで振るい落とします。それでもね、やはり本人たちの希望は「講談社」であったり「新潮社」であったり「集英社」であったりする訳ですよね。 そして第4次・第5次の面接と、役員面接とに進んでいくんです。 そこで問われるのはね「何を以て儲けさせてくれるのか」と言うことなんです。決して綺麗ごとではありません。それは他の出版社に就職しても同じ能力でその会社を「儲けさせる」事だと思います。でもその能力の事が知りたいのです。 直接「あなたは何を以てこの会社を儲けさせてくれますか」なんて事は質問しませんよ。でもそれを聞き出すノウハウは百戦錬磨の私たちは持っています。 それぞれの会社には特殊な部分もありますし、でも大きく変わらない部分もあります。特に「儲けさせてくれる」と言う点ではどんな会社でも絶対に変わる事がない究極の目的です。 人材を選ぶときにそれが一番の焦点になっているのは当然のことです。企業は別に就職率の救済のために採用をしている訳ではありません。
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