現在大学院で建築学を専攻しています。 先日就職活動を終えました。 以前同じような質問に回答したことがあるので重複する部分がありますが、ご理解ください。 ・1と2についてまとめて回答します。 まず建築士としてのみではなく、「建築職」全体についてご説明させてください。大学や専門学校の建築学科に進んだとしても皆が1・2級建築士になるわけではないので。主に以下の3つがあると思います。 ①設計士 建物を建てるにあたり、参考とする図面を書く仕事ですが、現在は分業制がとられています。 建物の大まかなイメージを固め簡単な図面におこし、さらに建物の詳細な部分に関する図面を作成する。 「意匠設計者(いわゆる建築家もこの一種だが、個人で独立して行っている。また詳細な図面までは作らないことが多い)」 建物が地震や風に対して壊れないように等の検討を行い、柱や梁の太さなどを決定し図面を作成する。 「構造設計者」 人々が快適な生活を送れるよう、空調や電気設備の検討を行い、配管や電気経路に関する図面を作成する。 「環境・設備設計者」 ちなみに大手の設計事務所としては、日建設計(スカイツリー)・日本設計(ハウステンボス)・三菱地所設計(横浜ランドマークタワー)・久米設計(恵比寿ガーデンプレイス)・山下設計(霞が関ビルディング)・梓設計(天王洲アイル)・松田平田設計(日産スタジアム)などがあります。 ②施工技術者 工事現場に直接出向き、設計士の方と打ち合わせ施工図を作成し、工事が建物が図面・工費・工期通りにすすんでいるかを確認したり、職人さんに指示を出したりします。ゼネコン・サブコンに就職することでできる仕事です。ちなみにゼネコンというのは総合建設業のことで建物の設計・施工・研究まで幅広くこなす会社のことです。ちなみに鹿島建設・清水建設・大成建設・大林組・竹中工務店の5社は他社とは比較にならないほど大規模で、最先端の技術を保有しているので、「大手五社」とか「スーパーゼネコン」とか呼ばれています。 サブコンというのは専門工事業のことで、ゼネコンの依頼を受けて、実際の施工の指示をだしたりするところです。それぞれの専門に特化しているので、専門工事業といいます。 先日の福島の原子力発電所ではその現場対応を東京電力ではなく、依頼を受けた関電工が行い、被曝してしまったため話題になりましたね。 ③研究職 建築に用いる新たな技術開発を行います。大学の先生となるか、ゼネコンの技術研究所に勤めることになります。 ・3と4について. ①設計士 単になりたいと思えば大学でも専門学校でもなれます。専門学校を卒業すれば2級建築士が大学を卒業すれば1・2級建築士の資格が得られるからです(ただし実務経験という、建築士の方の下について実際に仕事をこなした経験が必要です) ただ大手の設計事務所やゼネコンで働きたいのなら基本的には大学院を卒業することが必須です。 大手では大規模な建物を設計します。2級建築士は建てられる建物に規模に制限があります。そのため1級建築士の資格が必須です。また大規模な建物の構造や設備に関して設計するには「構造1級建築士」「設備1級建築士」の資格がそれぞれ必要です。このような専門的な知識を身につけるには大学院まで卒業する必要があり、大学4年の時にどのような研究室で卒業論文を書いたかによってどの建築士になれるかが決まってしまいます。 ②施工技術者 専門学校・大学・大学院どこからもいけますが、大手に行きたければやはりある程度有名な大学に行く必要があります。1級建築士や施工建築施工管理技士をとります。 ③研究職 大学院を出る必要があります。最終的には博士を取得する場合が多いです。(就職後に社会人学生としてとったりもします) 追加でわからないことがあれば対応します。頑張ってください!
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