偽装請負と労働者派遣の違いがよくわかりません。。。

前提として請負と派遣の違いを説明します。 請負は、ある会社（以下「A社」）が別の会社（以下「B社」）に対して一定の仕事をお願いし、B社に成功報酬を支払うことです。この場合、B社がその仕事を完成させるためにB社の労働者をB社の指揮命令で働かせます。このとき、A社はB社の労働者に対して仕事の指示等はできません。 漫画等で例えると、A社が冒険者ギルド、B社が冒険者のようなものです。冒険者ギルドはクエストを依頼しますが、その過程等は冒険者に委ねます。その後、冒険者がクエストを完了させれば成功報酬を支払う。このような関係と似たようなものです。 派遣は、A社が労働者が欲しいため、C社に対して労働者を貸して欲しいと言って、C社の労働者にA社の仕事を行わせ、A社がC社を通してC社の労働者に支払うこととなります。この場合、A社は派遣されているC社の労働者に対して指揮命令ができます。 漫画で例えると、冒険者ギルドの受付が少ないので、別のギルドに人を貸して欲しいと頼み、別のギルドの人が冒険者ギルドの受付を行わせます。受付業務を行う際は冒険者ギルドから支持されて仕事を行い、その仕事に対してお金が支払われます。 長々と書きましたが、請負と派遣の大きな違いは、お願いする側（A社）が、仕事の過程に対して口を挟めるかどうかが大きなポイントです。 ここで、偽装請負とは会社間の契約では請負の体を取っているが、実態は派遣と同等のことを行っているというものです。よって、偽装請負と派遣の違いは、労働者ベースで考えると認識できません。 残業代の支払いについては、派遣、請負どちらであっても労働者が雇用契約を結んでいる方（今回であればB社もしくはC社）が支払わなければなりません。 これは偽装請負であったとしても支払わなければならないので、残業代がでないというのはおかしいことにはなります。