平均勤続年数 私は今イオングループの某会社（東証一部上場企業、資本金32億）で正社員として働いている大卒23歳男です。いくつか質問があります。

大手流通業のグループ会社にお勤めなのですね。お疲れ様です。私の稚拙な知識ですので鵜呑みにして欲しくないですが、参考にして下さい。 ①平均勤続年数について ナショナルチェーン（全国展開）の勤続年数は、どうしても短くなりがちであり、それは大手小売業においても例外ではありません。一番の背景は異動頻度、要は転居を伴う異動が発生する確率が高いためです。また小売業は「異動サイクル年数」が短く、通常のメーカー等であれば１ポスト５年程度のサイクルを考えていますが、小売業は３年程度に設定しているのではないでしょうか。多分、質問者のおっしゃる会社も店長、副店長、売場責任者共に３年程度で入替えているはずです。 ②上場の可否と給与の関係について 残念ながら業界・業種別賃金を見てみると、小売業全体はメーカー等よりも３割程度下回ると思います。理由は色々推測出来ますが、一番の理由はエンドユーザーを相手に、価格競争に巻き込まれやすいが故に、薄利多売の考え方が根本的にあるからだと思われます。 ③他業務との「大変さ」について 「大変さ」は個人の価値感によって大きく異なりますが、お客様に頭をさげ、何とか買ってもらう営業と比べれば、小売業はお客様が「自分から来てくれる」わけですので、それだけでも精神的には楽と言えるかもしれません。 ただ、小売業は「薄利多売」ですので、どうしても「売れば良い」という売上責任だけでなく、利益責任がついてまわります。利益は、ロスを無くし、在庫を減らして回転率を上げ、さらには販売管理費（要は人件費）をおさえなければ利益が出てきません。 これは簡単な事ではないのと、そこのフェーズに入ると明らかに求められる責任や仕事の質が変わります。だいたい入社後６～７年でそこに入る事を考えると、勤続年数の７年という事と少し関係があるかもしれません。 ④転職時期と職位について 「大手流通業で副店長をやった」という事でのセールスポイント・・・まあ「真面目に頑張ったな」という程度で、あまりセールスポイントにはつながりません（もちろん入社３年後に辞めるよりはましですが。入社３年後では第二新卒と呼ばれ、世間の目や会社の期待は新卒程度にしかなりません）。 小売業で転職の時に評価されるのは、管理系（人事、経理、総務、法務、内部統制）、情報システム系、それと商品担当バイヤーあたりです。理由は・・・活躍が計算出来、即戦力として見てもらえるからです。 結論： 流通業のライフサイクル（寿命）は５０年といわれていますが、私はセブンやイオンも例外ではないと思います。大手企業で働いた事は、水戸黄門の印籠のような切り札にはなりません。もし今から将来のキャリアを描けるのならば、しっかりと勉強して「自分の力」を蓄えて下さい。