平均でどれくらいあるのでしょうか?
明白な誤解です。 個人の研究やバラエティ番組のネタとして、 「国家公務員の平均年収 < 地方公務員の平均年収」 ・・・という資料は結構、存在します。 しかしながら、国と地方の統計資料には、そのような記載はありません。 むしろ真逆のことが記載されています。 具台的には、 「平成22年地方公務員給与実態調査結果の概要」(総務省資料) http://www.soumu.go.jp/main_content/000096430.pdf ・・・を、読めば、冒頭に、 「地方公務員の給与水準は、平成16年から7年連続で国家公務員を下回っている」 ・・・と記載されています。 ということで、この資料から、国家公務員と地方公務員の年収を逆算してみますね。 計算方法は、以下のとおり。 地方公務員: 平均給与月額(=平均給料月額+諸手当月額)×12+平均給料月額×3.95 国家公務員: 地方公務員の年収×(100/98.8) ※ラスパイレス指数により割り戻したもの。 なお、任期付研究員業績手当、特定任期付職員業績手当及び災害派遣手当は、原則として、ほぼありえない手当なので、無視しています。 また、寒冷地手当も除外しています。 国家公務員の年収:6,561,636円 地方公務員の年収:6,482,897円 ※平均年齢は、42.9歳。 これは、警察・消防・教育職などを含んだ全職種の平均です。 ですので、一般的な「役所の公務員」である一般行政職も見てみましょう。 国家公務員(一般行政職)の年収:6,424,631円 地方公務員(一般行政職)の年収:6,347,536円 ※平均年齢は、43.6歳。 以上となります。 ちなみに、 「国家公務員の平均年収 < 地方公務員の平均年収」 ・・・という誤解の原因について。 上記の計算でも使用した「平均給与月額」という定義ですが、これ、同じ名前なのに、国と地方では別の意味だったりするのです。 このことに気付かず、地方公務員と国家公務員を、同じ計算式で計算すると、 「国家公務員の平均年収 < 地方公務員の平均年収」 ・・・という結果になります。 大半の誤解は、この陥穽にはまった人たちが原因です。
詳しいご回答をありがとうございます。 理解できました。 BAにべず申し訳ありませんが、最初にご回答をくださった方にも感謝申し上げます。 大変参考になりました。
○一般的に国家公務員の平均年収の方が地方公務員より少ないとされていますが、その格差(主として年収の差額)は、平均でどれくらいあるのでしょうか? ●国家公務員と地方公務員との賃金格差を表す数値に、ラスパイレス指数があります。 国家公務員の賃金を100とした時に、地方公務員の賃金がいくつになるかを数値で表した指数です。 以前は、100を超える地方公務員が多かったのですが、バブル崩壊後は、民間への配慮もあって100を超える自治体は少数派になっています。 従って、国家公務員と地方公務員の賃金格差(主として年収の差額)は、平均で見る限り殆どないと思います。 なお、賃金だけでは表せない国家公務員の方が有利な点があります。 それは、退職金の多さや個人の能力次第では定年後の就職先(天下り)での待遇が良くなるので、現役当時の給料や年収だけでは測る事ができません。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%82%B9%E6%8C%87%E6%95%B0
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