ANAやJALについてです。

不採算事業を本体から切り離すという企業でよく行われる手法です。 子会社化によるメリットの大部分は人件費の圧縮です。 たとえば、不採算路線に関わる人たちの人件費を下げようとすると、社内バランス上全ての人の人件費を下げなければなりませんが、よっぽどでない限りそのような手段は取りにくいです。従って、子会社を作って新たにそちらで人を雇用するのです。すると、もともと給与体系を変えているのでもっと安い賃金で人を採用することができ、人件費が圧縮され、損益分岐点が下がって親会社で運航していたときには赤字だったものが黒字になるわけです。 さらに他にも、FAの雇用形態を正社員から契約社員にするなどで、固定費の変動費化をはかり、よりフレキシブルな体制になるということも考えられます。 一方、サービス面でも不採算路線のサービスレベルだけを下げるわけには行きませんから子会社に移管して無駄な部分を落とせば経費削減になるわけです。 不勉強で人件費率がどのくらいかは分かりませんが、航空会社のコスト（固定資産を除く）は人件費と燃料費と着陸料・空港使用料などですので、かなり高いと思います。