日本テレビのアナウンサー採用で、クラブでの手伝い経験で内定を取り消された女子大生が裁判を起こしていますが、旗色はどちらが悪いでしょうか。

こんにちは。お答えします。旗色は日本テレビが悪いです。 クラブでホステスをしたからと言って清廉性に欠けると いっても、どこまでが許容範囲か人それぞれで明確性に欠ける ことがまず言えます。 そして、職業に貴賤はない、ということです。世の中には 星の数ほど職業があります。自衛隊員、警察官、海上保安官 などの公務員から、列車やトラックを運転する方々、モノを 売る方々、もう数えきれません。もちろん、ホステスとか 極論を言えば風俗で働く人もいます。でも、缶コーヒーの BOSSでジョーンズさんが言っていたように、 『この星で働くことは、誰かの役に立っている』 ということを忘れてはいけないのではないでしょうか。よく ホステスとか風俗嬢を馬鹿にする人がいますが、そういう人 たちは身分が案外不安定です。風俗嬢でも、店に雇われている といっても、彼女たち自身が個人事業主として店に所属させて もらっているという体裁を取ることが多く我々一般人が 想像する以上に大変な世界なのです。日本はそういう方々に たいして見下す文化があるようで、そこは直すべきではないか と思います。働いてお金を稼ぐということは、税金を払って 社会を支えるということです。どんな職種でもです。だから 職業に貴賤はない、という言い方ができるのではないで しょうか。 話は戻りますが、もし仮に日本テレビの言い分を裁判所が 認めてしまうと、国権の一つである独立を保障されている 司法が職業に貴賤はある、というめちゃくちゃな論理を追認 してしまうことになります。それだけじゃありません。 日本国憲法第14条 すべて国民は法の下に平等であって、人種、信条、性別、 社会的身分、または門地により、政治的、経済的、社会的 関係において差別されない。 この憲法も犯すことになります。職業は社会的身分、就活は 社会的関係に相当します。日本テレビが勝つと、裁判所が 日本国憲法を犯すことになります。それこそ大問題です。 でも裁判所もそこのところはわかっているし、最近の 内定取り消しにおける裁判所の厳しい対応を考えれば、日本 テレビが勝つことはないと思います。