hir217さん 教えてください。 質問A 海上自衛隊・特殊部隊SBSと、陸上自衛隊・特殊作戦群は、実戦経験・レベルはどれぐらい上なのでしょうか？ 質問B

質問A…海上自衛隊の特殊部隊は「SBS」ではなく、「SBU」です。 SBSとは、イギリス海軍の特殊部隊の事です。 また、SBUの実戦経験との事ですが、ソマリア沖で海賊対策に従事しています。 幸い、銃撃戦は起きていません。 レベルは…先述のSBSや、アメリカ海軍のSEALから指導を受けており、高いと思います。先進国の軍事系特殊部隊のレベルでしょう。 質問B…全員ではありませんが、当然、英語を話せる人はいます。 また、アメリカ軍にも日本語を話せる人はいます。 質問C…質問のSBSは、SBUの事ですよね。 自衛隊、警察関係の情報収集で定評がある作家、麻生幾氏によると、SBUの潜水訓練は、屈強な隊員が「お母さーん」と絶叫するくらい、過酷だそうです。 特殊作戦群の訓練に関しては、詳細は不明ですが、複数の的の間に隊員を立たせて、移動しながら射撃した事があるそうです。 また捕虜になった際の尋問、拷問に耐える訓練は、各国の特殊部隊で行われています。 ですから、特殊作戦群でも行われていると思います。 質問D…訓練の責任者には、何らかの処分があるでしょうが、特殊部隊は死傷する危険性が高い訓練も行わなければなりません。 また、隊員もそれを知らされた上で入隊を決断しています。 ただし、以前SBUで発生した隊員の死亡事故は、部隊を辞める隊員に訓練と称して行った訳ですから、性質が異なります。 この事故で、SBUの隊長は更迭されています。 質問Ｅ…役に立たなさそうな隊員は、入隊試験や研修の段階で落とされるでしょう。 特に軍事系特殊部隊の場合は、入隊希望者を時間を掛けて何段階も選抜し、最後まで残った者を採用する、という事が多いです。 質問Ｆ…SAT隊員の能力は高いと思います。 SATと合同訓練を行ったフランスの特殊部隊「GIGN」の評価によると、「隊員は小柄だが機敏で、装備も錬度も充分なものだった。また隊員の士気は非常に高かった。」とのことです。 このGIGNの評価は、最も客観的で妥当なものだと思います。 愛知立てこもり事件でのSAT隊員の殉職は、捜査指揮の混乱と、情報伝達の不徹底が招いたものです。 現在ではSATが出動した際、活動を支援する「SSS」という組織が設立されたので、この事件のような混乱は防げると思います。 なお、海外でも愛知の立てこもり事件と類似の例があります。 アメリカFBIの特殊部隊「HRT」は、「ブランチ・ダビデｨアン」という新興宗教の団体が篭城した際、地元警察や関係機関との連絡調整に手間取り、信者全員に自殺されてしまいました。 この事件を教訓としてFBIは、HRTの活動を支援し、他機関との連絡調整を担当する 「CIRG」という組織を創設しています。