「今から大学に行って３５歳？ もう仕事なんてないぞ」 という評価はどうなのでしょうか？

何のために大学に行くか、が全てでしょう。 今何らかの仕事で活躍している人が、 さらに仕事についての見識を深めるために、 大学に進学するケースはあります。 大学を卒業したら、 もとの仕事からステップアップした仕事に就くんです。 私の友人の話をします。 彼女は九州の田舎の高校を卒業し、 地元の小さな会社で長く経理の仕事をしていました。 その一方、 まちおこし活動や国際交流活動に携わり、 地元ではちょっとした有名人になりました。 国内外の活動家と幅広い人脈ができました。 彼女は30代半ばで一念発起。 国際関係論を本格的に学びたいと、 東京の一流大学の夜間部に入学しました。 九州の田舎から東京に引っ越したのです。 彼女は経理のベテランでもあるし、 それまでの活動で東京に多くの知人を作っていたので、 昼間に働く転職先も紹介してもらえました。 そうして、 一流大卒の学歴を40歳で手に入れた彼女は、 相変わらず会社で経理の仕事をしながら、 国際協力に関わる東京のＮＧＯで活動しています。 彼女が30代半ばで大学に進学した理由は、 「国際関係論を本格的に学びたかった」という ただそれだけの動機です。 就職のために大学進学したんじゃないんです。 ＮＧＯ活動に役立てるために大学進学したんです。 彼女が生計を立てているのは、 高卒時から経験を積んできた経理の仕事であり、 大学進学とは関係ありません。