将来の職候補の一つに、外務省職員として外交官など外交に携わる仕事がしたいと考えております。 国家公務員試験はかなりレベルが高く、予備校に通いながら対策をするものだと伺っています。

外務省職員になるためには総合職試験もしくは専門職試験（外専）に合格することが必要になります。 3年の9月から勉強を開始し、最終合格＋内定をとることは不可能ではありませんが、相当な努力が必要になると思います。実際このパターンはあくまで例外で、T大生やK大生に多いです。多くは3年4月から勉強を始めています。 方法としては、9月から各公務員予備校の速習コースを受講し、もしその予備校がゼミ（演習・特訓）を開講している場合は、それを受講してはいかかでしょうか（知っている限り、TAC／Wセミナーには法律区分または経済区分向けのゼミがあります）。ただ、それでも教養対策（センター試験レベルの知能・知識）は留学中もコツコツ続けてください。 参考までに以下のサイトを閲覧してみてください。私はかつて、この先生のもとで必死に勉強させていただきました。特に公務員・外交官試験Q&Aはとても参考になりました。 （参考） http://www.thefuture.co.jp/ 社会人になってからの受験はいろんな意味で大変だと思います。民間経験を積んでから総合職（大卒・院卒）・外専を受けた場合でも、民間を数年で辞めた理由やそこで得たノウハウは面接で聞かれます。ちなみに、経験者採用試験はさらに関門が高く、民間企業で特に大きな実績を上げていたり、誰もが驚くような大事業を成し遂げているなどしない限り採用は厳しいです。 おすすめは9月から本格的に勉強を始め、4年次に受けてみる。もし試験に不合格だったり、最終合格したものの無内定（試験合格自体は3年間有効です）だった場合は、公共政策大学院（東大・京大・一橋・北海道・東北・早稲田）に進学し、再チャレンジしてみるとよいと思います。大学院の筆記試験は国家総合職の法律（経済区分の場合は経済）をしっかり勉強すれば受かります。面接では「この国のかたち」を如何したいのか、現状への危機感、現状の政策への評価、自分なりにさらに何を成し遂げたいか、をアツく述べてください。努力すれば良い結果が出ると思います。 （大学院修士2年次は就職浪人リスク回避のために、公務員以外の民間就活も行うことをおすすめします）。 （東大） http://www.pp.u-tokyo.ac.jp/index.html （一橋） http://www.ipp.hit-u.ac.jp/ また外務省ではもちろん、外務省以外の府省庁からでも外務省への出向という形で、在外公館勤務（参事官、一等書記官、二等書記官として）をするチャンスもあります。各省庁のパンフレットを読んでみると在外公館で活躍する職員のメッセージが掲載されていると思うので参考にしてみてください。そのほか、N省ではTPP、日本の農産物の海外展開、K省ではインフラの海外展開、S省では放送コンテンツの海外展開という形で外交的側面に関わることもできると思うので、外務省はもちろん、幅広く業務説明会・ワークショップを通じて、府省庁を見てほしいと思います。 最後に、留学経験は非常に貴重な経験で、公務員試験において人事院面接や各省庁が実施する官庁訪問（面接）で高く評価されるだけでなく、自分自身の財産になります。 ぜひ最大限がんばって、面接でありのままの経験をアツく語ってください。日本の将来を担う行政官・外交官になってくれることを願っています。